ゴルフ場「休業要請」対象外でも手探り続く実情 緊急事態宣言後、2週間過ぎたゴルフ業界の今

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筆者A:ゴルフ場もできる限りの対策を取っています。PGMも含めて、スループレー(18ホール続けてプレーする)を推奨して、クラブハウスに極力入らないようにしている。ロッカーやレストランもクローズしているところが多い。ハーフ(9ホール)終わっての食事もできない。来て、プレーして、さっと帰る。図らずも、ゴルフの問題点でもあった時短になっている。

先輩B:都内のあるゴルフ場の支配人は、今は大きなキャディーバッグではなくて、練習場に持っていく7本ぐらい入る小さいバッグ(通称サンデーバッグ)の人が増えたとのこと。着替えも必要ないから、身軽で行くようだ。

団体職員D:この前行ったゴルフ場では、車からカートまで自分でキャディーバッグを運んで他人の手を経ない。受付と支払いだけクラブハウスでするけれど、窓口は離れて設置してある。自動カートなら乗らずにクラブを運ぶだけで全員離れて歩くか、電動カートなら交代で運転してあと3人は歩く。健康にはいいかも。コースに出てしまったら人とはすれ違わないから、人との接触はほとんどなかった。

筆者A:けっこう、厳しく対応していますね。ゴルフ場から感染者が出ると、風評被害もあるし、そのゴルフ場のせいではないにしろ、発症者がいたら閉めて消毒しないといけない。開けるにしてもリスクがある。

先輩B:今のところ、緊急事態宣言が出てからゴルフには行っていない。ゴルフ場は休業要請から除外されたとはいえ、感染リスクが低いというだけで、行っていいという話ではないことはわかっていないと。十分注意しないといけない。

レッスンプロも苦境に

ゴルフ練習場は、屋内(インドア)は「休業要請」、屋外は要請対象から外れている。インドアのスクール(横浜ゴルフスクール中島)を開いている中島孝仁プロに聞いた。5月6日まで休業するが、既にスクール生から休会、退会の申し入れが来ている。賃貸料などもあり、融資の相談をしているが、まだ審査が下りないという。休業が長引けば、打撃を受けるティーチングプロも多いのだ。

練習場という「箱もの」を持たずに、客のニーズに合わせて様々な練習場で打席を借りてレッスンをしているプロも多い。1994年日本プロ覇者の合田洋プロは「賃貸料がないだけまだ楽ですが、今はレッスンの申し込みはないですし、練習場も休業が多いですし、じっと我慢です」と話している。

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