「4代目フィット」公道で乗ってわかった実力 「見た目」や「走り」はどのように進化したのか

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「走り」――。なによりの注目は「i-MMD」改め「e:HEV」としたシリーズハイブリッドシステム。1.5lエンジンと2モーターを組み合わせることで、いわゆるエンジンを停止させた状態での「EV走行」のほか、エンジンで発電した電気でタイヤ直結の駆動モーターを回す「シリーズハイブリッド走行」を行う。

横から見た4代目フィット(筆者撮影)

システムの基本的な考え方は、同じくシリーズハイブリッド方式である日産「ノート」や「セレナ」の「e-POWER」と同じだ。

e-POWERとの大きな違いは、e:HEVには「エンジン直結走行モード」があること。詳細は筆者の過去記事に譲るが、このエンジン直結走行モードがあることで高速走行時の燃費数値が伸びる。

ノートe-POWERとの比較

実際、筆者が取材で常用している千葉県某所での試乗コース(郊外路60%と高速道路40%を組み合わせた37㎞のコースを平均車速40㎞/h程度で走行)における高速道路区間では、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を80㎞/hにセットした状態でフィットe:HEVは29.6㎞/lを記録した。

ただ、エンジン停止させたEV走行時間(距離)に限定するとノートe-POWERがフィットe:HEVを上回るシーンも考えられる。2台同タイミングでの検証は行っていないが、過去の取材経験から各種条件(外気温、バッテリー残量など)をそろえてそれぞれ走行させた場合、ノートはエンジンを停止させたままのEV走行時間がフィットより長いことがわかる。

これは両車において、バッテリーの搭載量やエネルギー密度と出力密度の関係、バッテリーの常用SOC領域、発電容量などに違いがあるためだ。

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