東大生が心底オススメ「勉強になるゲーム」3選 「歴史、科学、社会」…実感をもって学べる!

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僕は理系の友達とこのゲームで自由に遊んだ上で、「なんでこんな現象が起こったのか?」を解説してもらったり、議論したりしていました。そんなふうに、「なぜそうなったのか?」を後から自分で考えてみると、非常に勉強になると思います。

歴史上の人物を身近に感じられるゲーム

勉強になるゲーム③ Fate/Grand order

僕は浪人時代、ゲームは封印して勉強に打ち込んでいました。さすがに浪人生の身の上で勉強せずに遊んでしまうことに、罪悪感があったからです。

しかしそんな中で、唯一封印していなかったゲームが、この『Fate/Grand order』というスマホアプリゲームです。

『Fate/Grand order』(画像をクリックすると公式サイトにジャンプします)

これは、古今東西あらゆる時代・あらゆる地域の英雄や偉人を召喚し、使役することで世界の危機を救うゲームです。このゲームをやっていると、自然と歴史上の人物のことを理解できるのです。

この手のゲームではよくある話なのですが、男性の英雄がなぜか女性になっていたり、英雄のことを茶化すようなキャラ付けがされていたりもします。しかし、どのキャラクターもきちんと英雄に対するリスペクトが感じられる設計になっています。その英雄・偉人のことがきちんと調べられており、それがゲーム内の設定に盛り込まれているのです。

このゲームをプレイすると、今まで味気なかった日本史や世界史上の人物たちが「ああ、この人も人間だったんだなあ」と現実味を帯びて感じられるようになり、教科書を読むのが苦ではなくなります

さらに勉強になるのは、このゲームの根本に関わってくるのですが、時代による価値観の違い、「善」と「悪」のとらえ方の違いがわかることです。

今の価値観では間違っていることも、その当時は正しいと思われていた。歴史をただ勉強しているだけでは、そうした「価値観の違い」「善と悪の議論」は理解できません。しかし、このゲームで偉人たちの功績や価値観に触れると、そういったことも考えられるようになるのです。

例えばこのゲームでは、中国の「焚書坑儒」の考え方が描かれているストーリーがあります。知識は「安全装置のない、正しい用法のわからないもの」だから「全国民が得てしまうのは破滅を招く」として、一部の人のみが有して他は知識を得ないほうがいい、という考え方で成立する国が登場するのです。翻って現代の社会では、多くの人が知識を持つことができて、インターネットでその知識をみんなに共有できる。しかしそのかわりに、争いや諍いも生まれてしまう……ではどちらのほうが正しいのか、と。

これと同じように、奴隷制や宗教、その時代に信じられていた社会通念などを、歴史上の人物を通して知ることができます。過去の偉人たちの考え方や、さまざまな価値観に直に触れるストーリーの中で、多くのことを考えるきっかけをくれるのがこのゲームなのです。

僕のオススメは、このゲームをプレイすると同時に、その人物のこともきちんと調べてみるという方法です。ちなみに、このWikiのサイトでは、各人物のゲーム内の設定と史実のリンクや相違点をまとめているため、非常に勉強に役立ちます。

また、このゲームの登場人物のバックグラウンドが漫画で描かれているサイトもあります。みなさんこちらもぜひチェックしてみてください。

いかがでしょうか? もちろんゲームで遊びすぎるのはよくないことですが、しかしこのように勉強になるゲームや、ゲームから勉強できることもたくさんあります。みなさんぜひ、この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか?

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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