「子供とずっと一緒で辛い」人が忘れていること

米国製エリートが学ぶ「幸福の授業」の教え

子育ての本を2、3冊読むだけで、あることに気づく。成功する子育ての原則など、誰にもわからないということだ。

私が新米の親たちにする助言は、正しいと感じられることをする、そして自分の本能を信じる、ということだ。

ここ数年、私たちは本能に従い、全員が最初は自分のベッドで寝て(ただし飼い犬は末っ子のベッドの脚元で寝ている)、その後はなりゆきに任せている。

全員が寝たときと同じところで起きることもある。しかしたいてい、私たちのベッドに3人か4人で寝ている。ときどき私は混雑を抜けて、長男のベッドで1人ゆっくり寝ることもある。

アメリカでは、親はどのくらい子どもと一緒に寝ているか明かそうとしない。そんなことは不自然だというくだらない考えに毒されてきたのだ。

「子どもにとっていちばんいいこと」をせよ

子どもと一緒に寝ることほど自然なことは他にほとんどない。日本では子どもと添い寝をするのがふつうで、それを「川の字」と表現する。

私たちのベッドの子は静かな川で、予期せぬときに大暴れし、顔にキックをお見舞いし、寝ぼけていろいろなことを聞く(「パパ、もう起きる時間?」「違うよ。もう一度眠りなさい」)。

次男は私の喉のところに覆いかぶさり、直角にクロスして寝るのが一番寝心地がいいらしい(15キロの蝶ネクタイみたいだ)。なぜか私もその姿勢でリラックスできて、眠り込んでしまう。じわじわと意識が奪われる、マイルドな絞殺法だ。彼は90分おきに体を起こし、部屋をぐるりと見まわすと、また眠りに戻る。

私の父は大恐慌のとき子ども時代を過ごしたため、無一文で死ぬことが最大の恐怖だった(その心配はなさそうである)。私の最大の恐怖は、自分勝手が過ぎて、人間関係を築く努力を怠ったために、孤独のうちに死ぬことだ。

私が早い時期から頻繁に、時間と労力をつぎ込んでいる分野は息子たちだ。週に数回、真夜中に、小さな投資をしている。ベッドの狭さ、蹴られる痛み、そして睡眠時間の短さは、大きな目標のための積立金だ。

それは息子たちが大きくなったとき、親は何よりも自分たちのことを大事にしてくれていたという記憶を持ってくれることだ。

私の最初の結婚が破綻しかけていたとき、夫婦セラピーに行くのが嫌でしかたなかった。ところが行ってみると、驚いたことにとてもよい経験ができた。担当のセラピストは頭がよくて親身で、私がいちばん好きな話題――私――に興味を持ってくれているようだった。

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