「子供とずっと一緒で辛い」人が忘れていること 米国製エリートが学ぶ「幸福の授業」の教え

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コロナの影響で子どもと過ごす時間が増えた私たちが認識しておくべきことは何でしょうか?(写真:Pangaea/PIXTA)
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』著者であるスコット・ギャロウェイ氏は、9つの企業を立ち上げ、株式上場も果たしたシリアル・アントレプレナーである。
資本主義の頂点を味わった彼はしかし、「経済的成功は『手段』にすぎない。もっとも大切なものは家族の愛である」という。そんなギャロウェイ氏が、主に自らの「失敗と後悔」から学んだ「幸福になる方法」を伝える授業「アルジェブラ・オブ・ハピネス(幸福の代数)」は、ニューヨーク大学で5000人が受講、わずか10日で100万人が視聴する大人気講義となった。
その講義を書籍化した『HAPPINESS』の中から、新型コロナウイルス感染拡大の影響で子どもと過ごす時間が爆発的に増えた日本人に向け、「ギャロウェイ流・子どもとのかかわり方」の講義を抜粋して紹介する。

子どもの近くにいろ

長男が2歳のとき、よく夜明けに目を覚まし、一番大切な持ち物(マッチの箱でつくった車)を籐のかごに入れて、私たち夫婦の部屋にやってきた。

『ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS(ハピネス)――GAFA時代の人生戦略』は、2万5000部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

彼はドアのところに立ち、かごの中身を広げ、一緒にベッドに入れてほしいと無言で要求した。私たちは彼をベッドには入れず、彼のベッドへと連れ戻した。

これが15分ごとに、私たちが起きるまで続いた。朝、息子がドアのすぐ外で眠り込んでいるのを見つけたこともある。拒絶されるのが怖くて部屋に入ってこられなかったのだ。

子育てに関して、これほど後悔していることはない。いま思えば、私たちのベッドに入れてやればよかったと思う。

これはよかれと思ってしたことだ。西洋の研究では、子どもを1人で寝かせて克己心と自信をはぐくむことの重要性が強調されている。また夫婦の関係を深めることとセックスの重要さも説かれている。

しかしこれについては、唯一の正解はないし、世界を見渡せば、大半の文化圏で子どもと添い寝をしている(注意:ここでは幼児が親と寝ることを話している。まだ歩けない子どもとの添い寝には、安全上のリスクがある)。

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