オンライン会議システム「Zoom」をオンライン飲み会に使う人が増えているのは、誰か1人がZoomで会議を開けばURLから簡単にオンライン飲み会に参加できるからだろう。
参加するだけであれば、送られてきたURLにアクセスすれば、あとはアプリへと誘導され、接続時に名前を入れるだけで利用できる。同様の機能は人気通話アプリのSkypeにも「Meetup」という名称でつい最近追加されている。
一方、飲み会を設定する側はZoomのアプリでオンラインミーティングを設定する必要がある。とはいえ、設定は極めて簡単。しかも、機能的な制約はあるものの無料でも利用できる。
無料版の制限は、3人以上のミーティングでは1つのセッションが最大40分に限定されること。筆者はコロナ禍の中で取材先をホストすることも多いため、有料版「プロ」の会員になっている。価格は月額2000円と安価であるため、オンラインでのやりとりが多くなるだろう今後のライフスタイルを考えるならば、十分に投資する価値があると思うが、まずは無料版で試してみるといいだろう。
広がる「オンライン飲み会」市場
まだ本格的に「市場」と言えるほどではないが、しかし、オンライン飲み会の利用は着実に広がっている。いくつかの事例やトレンドオンライン飲み会を盛り上げるノウハウを紹介しよう。
ウェブブラウザーのみでオンライン会議を実現するシステムはZoom以外にも多数存在する。中でも手軽さが魅力なのがノルウェーの会社が提供している「Whereby」というサービス。
ブラウザー上で飲み会参加用のURLを生成し告知すると、参加する側はパソコンならばブラウザーから、スマートフォンやタブレットからは専用アプリを通じてログインなしで参加できるのはZoom飲みと同じだ。
このWherebyは外部サービスへのインターフェースを備えている。そこで「1010」という日本のベンチャーが開発したのが「たくのむ」。6人までは無料で飲み会を設定可能だが、4月11日時点ではキャンペーンで12人まで無料開放されている。
即席での開発だったのか、英語のユーザーインターフェースが入り交じるなど、まだ実装に甘い部分も見受けられるが、誰もが簡単に飲み会に参加できる手軽さが魅力。今後は、食べ物や飲み物の宅配を発注するシステムを付加していきたいとしている。
Zoomには背景を入れ替える「バーチャル背景」という機能がある。これはカメラ映像から人物だけを切り抜き、特定の動画あるいは静止画と合成する機能。グリーンバックなどクロマキー合成用背景を用意しなくとも、人物像を自動判別して切り抜いてくれる。
本来は自宅からミーティングに参加する際、プラベートなエリアを映さないようにするための機能だ。ちなみに企業向けオンライン会議システム「Microsoft Teams」にも、4月中には同様の機能が追加されることが予告されている。
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