急増中の「オンライン飲み会」は何が楽しいのか

「うちで過ごそう」「#stayhome」で広がる新文化

このバーチャル背景に使ってもらおうと、海外では映画スタジオの20世紀フォックス、CGアニメーションスタジオのPixarや写真素材サービスのiStock by Getty Imagesなどが無償で素材を提供している。

日本でもこの動きをキャッチアップし、とりわけゲーム業界が強く反応して多くの背景素材が提供されている。任天堂、セガ、アトラスなどが提供、その数を増やし続けている。

「Snap Camera」を使ってZoomの背景を遊ぶ

また最近よく見かけるのが、Zoomに「Snap Camera」を組み合わせて自分の映像にエフェクト(効果)をかける方法だ。Snap Cameraは本来はSNSアプリ「SnapChat」の映像エフェクトをパソコンのカメラに適用するためのソフトウェアだが、WindowsやMacにインストールすることで、内蔵カメラそのままの映像ではなく、エフェクトをかけた映像をZoomで使えるようになる(Zoomを立ち上げる前にSnap Cameraを立ち上げる必要がある)。

メイクを施せるといった基本的なエフェクトのほか、男性化、女性化、あるいはエイリアンやジャガイモに変身する効果などもあり、飲み会の中で使ってみると盛り上がる。

なお、4月9日のZoomのアップデートでSnap Cameraのエフェクトが利用できなくなったので注意が必要だ。Zoomからの公式なコメントはないが、運営会社Snapchatのサポートページには「Zoomのエンジニアはこの問題を認識している」とあり、近い将来、問題が解決する可能性はある。

なお、Zoom以外のオンライン会議システムであれば利用できる場合もあるので試してみる価値があるだろう。筆者の手元では、Chromeブラウザー上で利用した場合の「たくのむ」(macOSのSafariでは利用不可)、Skypeなどでは引き続き利用できた。

Zoomは同じIDで複数端末からログインできる。このことを知っていると、宴を盛り上げるための幅が広くなる。たとえば新しい面白アプリ(もちろん仕事がらみのまじめな話題でもいい)があれば、スマートフォンのZoomから同時接続し、画面共有機能でアプリ画面をみんなで同時に見ながら話ができる。

イラストの描き方を画面で共有してもらった(筆者撮影)

このことを応用すると、iPadなどのペン対応端末から同時ログインし、お絵かき教室を開いてもらうなんてことも可能だ。実際に試してみたが、ペン入力の筆致や描画のプロセスをわかりやすく見せてもらえる。

画面共有機能は、単純にブラウザーを共有し、話のネタとなるページを表示するだけでも盛り上がるので、積極的に使いたい。

Netflixの映像は共有できなかったが、iOS上で動くYouTubeはZoomで共有できた。映像を一緒に楽しみながら、宴会ネタとして楽しむのも1つのやり方だろう。この際、共有した動画アプリの音声もグループ全体に配信された。

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「オンライン飲み会って本当に楽しいのか?」と疑問をぶつけてくる方もいる。しかし論より証拠。必ずしも飲み会である必要はない。大好きな仲間、気が合う友人。そこに話の流れで新仲間も加わって輪が広がれば、実際の会食とは異なる人脈もできるというものだ。友達の友達は……というセリフが昔はやったが、ネットで人がつながる時代。オンライン飲み会を通じて交流を広げていけば、いつかやってくる“コロナ後”には、以前よりもっと豊かな会食が楽しめるだろう。

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