映画「コンテイジョン」が今ヒットする理由

描かれているのはまさに「新型コロナ」だ!

NetflixやU-NEXTでランキング1位を獲得する2011年公開のアメリカ映画『コンテイジョン』。コンテイジョンは日本語で「接触伝染」や「感染」を意味する。左端はWHOの疫学者役のマリオン・コティヤール(写真:Warner Bros. Entertainment Inc.)
Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

9年前の映画がランキングトップに

ここのところNetflixの人気映画ランキング「今日のTOP 10リスト」の1位を走り続けている作品があります。

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「恐怖は、ウイルスより早く感染する」がキャッチフレーズのアメリカ映画『コンテイジョン』です。BBCの人気映画コーナー「BBC Talking Movies」でも特集が組まれ、2011年公開映画が日本のみならず世界で再注目されています。

映画『コンテイジョン』が話題を呼んでいる理由は「予言していたのかと思うくらいリアル」だからです。そんな感想がSNS上にあふれています。日本国内でも新型コロナウイルス感染症に対する危機感が高まりつつあるなかで、「今だからこそ見てほしい作品」と薦める声が増えています。

映画の中で描かれる新型ウイルスも決して目には見えないものですが、ウイルスを含んだ飛沫が付着していることを可視化したかのような描写は脳裏に焼き付くほど印象的。学校閉鎖や恐怖が先行して買い占めに走るシーンなど今、現実でまさに起こっていることが描かれています。

主役のマット・デイモンは未知のウイルスで妻を亡くす夫を演じている(写真:Warner Bros. Entertainment Inc.)

映画では香港出張からアメリカに帰国したベス(グウィネス・パルトロウ)が体調を崩し、2日後に亡くなるシーンから始まります。そして、ベスの夫ミッチ(マット・デイモン)が悲しみに暮れる間もなく息子も息絶えてしまいます。

同時に香港、ロンドン、東京でも突然倒れていく人々も描かれ、死因が新型のウイルスであることがわかった頃には時すでに遅し。驚異的な速度で全世界に広がっていきます。

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