自宅でも「パンダ鑑賞」楽しむための動物園の策

休園中もVR対応動画など日常の暮らしを配信

王子動物園ではタンタン(旦旦、メス、24歳)が暮らす。屋内施設は3月31日まで閉鎖されているが、タンタンが外にいれば見ることができる。

神戸市立王子動物園のタンタン=2月2日 (撮影:中川美帆)

パンダが最初に来たのは2000年。1995年に発生した阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして、中国からコウコウ(興興)とタンタンがやって来た。コウコウは繁殖できないこととがわかって中国へ戻り、代わりに来たオスは10年に死亡した。それから約10年間、タンタン1頭だけとなっている。

神戸市は中国野生動物保護協会とパンダの共同繁殖研究の協定を結び、タンタンを借りている。この期限が今年7月なので、市は延長を望んでいる。

王子動物園も、タンタンの写真などをツイッターに投稿。スタッフが上から撮った写真もあり、通常は見られない“お宝ショット”も堪能できる。

新型コロナウイルスによる2つの影響

このように休園中などでもネットを活用すれば、パンダで癒やされることはできるのだ。一方で、新型コロナウイルスの影響は意外なところにも波及している。

1つはパンダの誘致が揺らいでいることだ。中国の習近平国家主席は4月に来日する予定だったが延期になった。来日では新たなパンダの誘致が期待されていただけに、受け入れを検討していた動物園関係者は残念がる。

受け入れを検討していた主なところは、1頭いる王子動物園(神戸市)のほか、大森山動物園(秋田市)、八木山動物公園(仙台市)、日立市かみね動物園(茨城県日立市)。各自治体は、パンダが来た場合の経済効果などに注目してきた。安倍晋三首相も2018年10月に中国の李克強首相と会談した際、新たなパンダ貸与の希望を伝えていた。

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