新型コロナで「恐慌」は絶対にやって来ない

群集の恐るべき多数決圧力を見せつけられた

ここからは競馬コーナーである。

3月28日にUAE(アラブ首長国連邦)で行われるはずだったドバイワールドカップを予想しようと思っていたが、中止となってしまい大変残念である。

ひとこと言いたいのは、アメリカではダートが競馬の主流であり、一流馬はダートを戦う。ドバイにおいても、もっとも格上のレースはドバイワールドカップであり、ドバイのG1を数多く勝っている日本調教馬も、このレースの勝利は2011年のヴィクトワールピサ1頭で、しかも3月26日、東日本大震災の直後だっただけに感動も一入(ひとしお)だった。

なぜ、ドバイの数多くの芝のG1よりもダートのワールドカップが格上かと言い切れるかというと、賞金である。ターフの2倍の賞金であり、それは倍の格上であることを示す。競馬こそ、合理的な資本主義のスポーツなのである。

G1の「行動経済学的考察」と高松宮記念の本命行きます

さて、残念と言っても、G1でも一流馬の揃ったG1高松宮記念(3月29日、中京競馬場11R、距離1200メートル)が行われる。G1とそれ以外のレースは何が違うのか。

すべての出走馬が、ここを目標としているか否かである。したがってG1の場合は本気度を考える必要がなく、また調子は重要だが、現場を取材しない書斎派の予想としては、全馬ベストコンディションという前提で予想をすることによるバイアスが相対的に生じにくいというメリットがある。
したがって、相対的に当たりやすいということになり、実際、主観的な過去の的中率の印象は高い。

しかし、これには再び行動経済学的なバイアスがあり、G1という一流レースは、実際のレースも見ごたえのある良レースになることが多く、その中で予想を的中させると喜びも一入で、後々まで自分の記憶に残っているということがある。

さて、馬券の回収率ということになると別の問題が生じる。書斎派全員の的中率が上がるとすると、的中者も増えるので、オッズが下がり、回収率は上がらないという問題がある。

しかし、それ以上に重要なのは「G1だけは買う」というライトな競馬ファン、ライトギャンブラーが増えるということである。ミーハーな人気馬が過度に売れ、また1番人気が珍しく過度に売れ(初心者ほど当てたいと思う)、同時に大穴も意外と売れる(夢を見たいという馬券購入者が増える。ベテランは夢を見ると痛い目にあうことを知っている。これは人生そのものだと思うが)。

これは年末の有馬記念で最も顕著であり、有馬馬券戦略の最重要ポイントになるが、高松宮記念はG1の中では2歳戦についでマイナーなG1なので、今回はこれを考慮しなくて良いだろう。

私はダノンスマッシュ。グランアレグリア、タワーオブロンドンの方が人気のようだが、スプリントの実績は断然。1200メートルと1400メートルはまったく異なるレースであり、1200のスペシャリストならばこちら。

グランアレグリアは1200を走ったことすらなく、タワーオブロンドンは、1200のG1スプリンターズを勝っているが(ダノンスマッシュを下して)、それでも1400でもマイル(1600メートル戦)でも、という馬。格上の印象がある分、人気があり、1200なら互角で、馬券妙味がある。

ダノンスマッシュはG1を勝ちきれていないこと、左回りの成績がいまひとつなのが懸念だが、その分人気が落ちているので狙い目。単勝。

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