すべての職場で起きているざわつき
と、ここまで読んで、多くの女性は「私は理系じゃないからよかった」とか「運動できないから大丈夫」と、他人事のように思っているかもしれません。逆に、多くの男性は「そりゃ、自分よりケンカの強い女子がいたら、微妙な気持ちになるのは当然だろ」とか「女医さんとかあこがれるよね~」と、無邪気な感想を抱くかもしれません。
ですが、同じことは、間違いなく日本のすべての職場で起きています。
「会社で働く」ということ自体、まだまだ「男性の仕事」という意識は根強く、多くの会社は「おじさんと女の子」で構成。男性たちは心のどこかで「ここは男の縄張り」と思っているはずです。
そこへ女性が現れて「普通に」、あるいは「男性よりも優秀に」働いてしまえば、男性たちはざわつきます。言ってみれば、男子サッカー部の部活で、それまでマネジャーだった女子がピッチに入ってきてシュートを打ち始めたら、自分よりもスゴくてうろたえているような状態です。
女性が日本の企業に入社するということは、いわば、長い伝統のある男子サッカー部に初めて女子が入部するようなもの。男子としては、女性といえばかいがいしいマネジャーしか知らなかったので、扱いに戸惑い、必要以上に注目し、時には嫉妬することも。女子たちも、ゴールを決めれば決めるほど周囲の視線が痛い、という事態に。
「企業」という、これまで男性の聖域だった場所に、入っていかざるをえない女性たち。うまく立ち振るまえば、女子プロゴルファーのように富も名声も手に入れられるけれど、下手をすると、小保方さんのように過剰な敵視を受けてしまいかねません。
男性たちの聖域意識が完全に抜けるのは、いったい、いつになるのでしょうか。
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