武漢発ショックでも「中国重視」は変わらない

下方修正ラッシュ必至、記者が語る電機業界

コロナウイルスショックで世界中の金融市場が大きく動揺している(撮影:尾形文繁)
新型コロナウイルスによる感染拡大は、企業の活動や業績に大きな影響を及ぼしつつある。
生産拠点や販売先を中国に大きく依存する電機業界では、受注停止や納入の遅れも出始めた。「コロナショック」を機に「中国離れ」の動きは進むのか。また、今後の電機各社の業績はどの程度下方修正されるのか。
コロナショックが日本経済や企業に与える影響について、4回連続で緊急座談会をお届けする。3月13日の第1回は東洋経済の電機分野の担当記者が話し合った。

中国の部品調達遅れで納入延期も

デスク)新型コロナウイルスの影響について、電機業界はどうみているの?

記者A)ソニーの稼ぎ頭になってきた半導体CMOSイメージセンサーは九州で生産しているため、直接の影響は出ていない。スマートフォンのカメラ向け需要が足元で増えており、生産が追いつかない状況にあった。逆にスマホの生産が遅れても短期的には悪い話ではない。

B)パナソニックの場合は住宅設備機器や家電の影響が出始めている。一部の部品が足りなくなっているのが主因だ。もちろんパナソニックだけではなく、シャープや日立製作所、三菱電機も同じ状況にあるけど、住設や白物・黒物家電全般を幅広く手がけるパナソニックの影響が目立ってしまっている。

引っ越しシーズンが始まったが、住宅の引き渡しにも遅れが出ている。システムキッチンやトイレ機器、ビルトイン型の食器洗い乾燥機で中国からの部品調達が滞り、受注停止や納入延期を余儀なくされているからだ。

デスク)パソコンはどういう状況かな?

B)シャープのノート型パソコン「ダイナブック」やパナソニックが主に法人向けに製造している「レッツノート」は在庫切れや出荷遅れが発生している。こちらも家電と同じで、中国で製造されている部品調達に影響が出ている。

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