日本人ネイリストが海外セレブに指名される訳 マドンナやレディ・ガガを夢中にさせている

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これだけ世界トップクラスの人たちと一緒に仕事をしている日本人は、なかなかいない。そこで、一流の人の共通点を聞いてみた。

「この世界で長年第一線で活躍している人は、自分が何を求められているかちゃんとわかっている。オーディエンスの欲しいものがわかっているし、自分の見せ方もわかっている。そしてつねに新しいことに挑戦しているから、ファンを飽きさせないんです」

各分野で飛び抜けた才能があるだけでなく、プロデューサーとしての視点もあり、セルフプロデュース能力も高いという。

「彼女たちはネイルに関しても、『今日はこういうイメージの写真を撮りたいから、こんなネイルをしてほしい』と、いつも明確に答えを持っているんですよ」

一流はチームメンバーを大切にする

また、チームメンバーを大切にする人が多いという。

「トップクラスの方ほど、みんなチームを大事にしていて絆が強いと思います。チームメンバーがコロコロ変わるというより、信頼できるメンバーと長年一緒に働いていることが多いですね。例えばレディ・ガガは、チーム愛がすごいんです。だから、みんな家族みたいな感じ。私にもいつも温かい言葉をかけてくれるし、気遣ってくれます」

また『セックス・アンド・ザ・シティ シーズン2』で仕事をした、サマンサ役のキム・キャトラルも、チームを大事にする人だそう。映画の撮影が終わった後は、チームメンバーをご飯に連れて行ってくれたのだとか。

また、マドンナとのこんなエピソードも話してくれた。

マドンナとの初めての仕事は、アメリカで最も視聴率が高いテレビ番組「スーパーボウル」のパフォーマンス・ショー。直美さんは、そのときのネイルを担当することになった。これもファッション業界の知り合いの紹介から、突然やってきたチャンスだった。

「お話をいただいたときはすごくうれしかったのですが、あのマドンナの、しかもスーパーボウルでの仕事だし、『私にできるのだろうか……』と怖くて断ろうと思ったほどでした。でも、『この人だったら任せられる』と思ってくれたからこそ依頼してくれたのだと思って、当日はドキドキしながらマドンナの家へ行きました」

そしてできたのが、黒にラインストーンやゴールドの飾りがたくさんついたゴージャスなネイルだった。

「それ以来、マドンナの撮影があると呼んでもらえるようになりました。お世辞かもしれないけれど、マドンナはいつも私がネイルをするたびに『You are the best』って言ってくれるんです」

直美さんはそう言いながら、うれしそうに笑った。

成功している人ほど、才能があるだけでなく、周りの仲間への優しさや気遣いを忘れない。だからこそ、多くの人に支えられ、第一線で活躍し続けられるのかもしれない。

今や、セレブリティーとの仕事から、企業との仕事、サロンワークなど、引っ張りだこの直美さん。でも、売れっ子ならではの苦労や悩みもあるようだ。

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