コロナ騒動でも利益に固執する経営者の危うさ

マスクを抱き合わせ販売しても逆効果

トヨタ自動車は、1950年にドッジ・ラインによるデフレや販売不振の影響で深刻な経営不振に陥りました。ここでトヨタは、合理化努力で立ち直っただけでなく、人や資金を使わずに済むよう、多能工化、在庫削減、限量生産を進め、トヨタ式生産方式を確立し、今日の繁栄の礎を築きました。

優良企業には、マイクロソフトやグーグルのように起業から一直線に突き進む企業もあれば、トヨタやアップルのように危機に直面し、危機をばねに進化していく企業もあります。後者のような「転んでもただでは起きぬ」企業が、強い生命力がある企業ということになります。

今回ですと、BCP(事業継続計画)の確立にとどまらず、テレワークの活用、対中ビジネスの見直し、事業プロセスの合理化、などどこまで進化するのかに株主・投資家は注目しています。

これは悠長な話なのか

先日、ここまで書いた内容をある中堅企業の経営者に話したところ、にべもなく一蹴されました。

「日沖さん、我々は今まさに生きるか死ぬかの瀬戸際で戦っているんです。顧客満足とか社会的責任とか悠長なことを言っている場合ではありませんよ」

上の画像をクリックすると、「コロナショック」が波及する経済・社会・政治の動きを多面的にリポートした記事の一覧にジャンプします

確かに、明日にも倒産が迫っているという会社にとっては、生き残った後のことを心配するというのは、悠長な話かもしれませんが、従業員・顧客・社会・株主への向き合い方を間違えれば、いかにここを乗り切ったとしても、長い目で見れば、プラスではないと私は考えます。

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