マスク、消毒液「実売値」で見る異常な売れ行き 店頭価格はほぼ動かず、買い占め誘発の原因か

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(1)消毒液等(「殺菌消毒(指定医薬部外品)」)

消毒液は今年1月後半に昨年同期比約7倍も売れた。冬場はインフルエンザの流行もあって通常よりも売れるが、直近の売れ行きは異常なほどだ。ただし、私たちが実感しているとおり、ピークのあとは売り切れが続出して売り上げも急降下している。

(2)ハンドソープ

ハンドソープも同じく今年1月後半に通常の2倍強の売れ行きを示した。これも実感のとおり、ハンドソープは各ドラッグストアに在庫があり、急落は示していない。

(3)マスク

そして極めつきがこれ。マスクの売り上げだ。不謹慎かもしれないが、比率を確認してみたところ、最も売れたピークである1月最終週を前年と比べると約6倍に至った。私の家の付近のドラッグストアでは張り紙が「お1人様1つまで」が「1家族1つまで」に変わり、さらには「ご自宅にある方は買わないでください」に変わった。

政府はマスクを緊急供給すると述べた。これが本当に緩和しそうか、POSデータからも確認し続けておきたいと思う。

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