ライザップ、新型肺炎で「経営再建」に漂う暗雲

本業「ボディメイク」を脅かすゴルフの赤字

事業を開始してから4年が経っても赤字が続くライザップゴルフ(記者撮影)

行きすぎたM&A(合併・買収)攻勢が行き詰まり、2019年3月期の決算で193億円の最終赤字に転落したRIZAPグループ(以下、ライザップ)。

大赤字にもかかわらず、個人を中心とする同社株主がその復活を信じているのは、買収した子会社が業績不振でも、ボディメイクジムを中心とした本業が順調だと思っているからだ。

ところが、ここにきて「本業は稼いでいる」という、その前提が揺らごうとしている。

子会社「ライザップ」の利益見通しは厳しい

2月13日に発表された2019年4~12月期決算(IFRS)。税引前利益は23億円の黒字だったが、最終利益は4.8億円の赤字となった。

決算短信ではその原因の1つに、「グループ会社における繰延税金資産の取り崩しによる法人所得税費用の増加」を挙げている。繰延税金資産は、将来の利益計上を前提に税金の前払い分を資産としてみなす会計処理法だ。その意味は至ってシンプルで、足元の子会社の状況を鑑みると、これまで想定していたほどの利益を今後上げられそうにないと判断したということだ。

繰延税金資産を取り崩したグループ会社とは、ジムやゴルフスクール「ライザップゴルフ」を運営する中核子会社・RIZAP(以下、「子会社ライザップ」)である。取り崩し額は10億円程度で、これさえなければ、最終黒字だった計算だ。

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