田嶋陽子が斬る!「男手放しても職手放すな」 女性は今の時代をどう生き抜けばいいか
結婚したら自分の人生が大転換するのに、よくみんな知らない男に人生を預ける冒険ができるなと思います。いつ相手を嫌いになるのか、それとも捨てられるかわからないのに。本を読んだり映画を見て、そして人の話を聞いて、人生を、自分のことをよく知るべきです。
恋に目がくらむのはわかるけど、それも一種の発情期で、体が子どもを産みたがっているんですよ。だから結婚して子どもが欲しくなる。でも、子どもを産めばそれは終わり。よっぽど男がちゃんと家事や子育てをフォローしてくれないと、関係の持続が難しいんです。結婚すると女がつらい。
若い女の人がもっと運動しないと
女が結婚しないで、子どもを産んで育てられる環境があったらいいかもしれないですね。女が1人で子育てしていたら、女も楽しいし、みんなも助けてくれます。ただし絶対に仕事は捨てないこと。「男手放しても職手放すな」ですよ。
シングルマザーが貧乏で、子どもがぐれたりしたら日本の損失になるでしょう。だからちゃんと政府がお金を出して、シングルマザーが子育てできるようにしないといけないと思います。女は結婚しないでどんどん子どもを産む。恋愛はいくつしてもいい。
イギリス人でカウンセリングをしている私の友達には、子どもが3人いて全員父親が違う。その父親たちが月に1度週末に、子どもの顔を見に集まってきてパーティをするんです。すごいでしょ。その父親たちには新しい家族がいるけど、子どもたちは困ったことがあれば、お父さんに電話して「助けて」と言えば来てもらえる。おおらかですよ。男も女も広くて緩い関係を作れば楽しいですよ。
――子どもを持つか持たないか、いつ持つのかを決める性の自己決定権が、医者の処方がなければピルをもらえない日本では、確立されているとは言えません。
それは若い女の人が、運動をしないとダメですよ。「女の人たちがもっと自由にならないと少子化がなくならない」と、政府を脅すぐらいでないと。女の人が意志と経済力を持って産めば、子どもを大事にするから児童虐待もなくなる。
ただ結婚して産まないとダメ、みたいな政策を取ると、望まれない子が生まれて児童虐待も起きやすいでしょう。それは国にとってもコストがかかることです。子育て世代の30代がそういうことを言えば、政府も聞くかもしれませんよ。
#KuToo運動だって、若い女性が自分の言葉でやったから世間も注目した。若い人が旗を持って国会議事堂前でデモをしたら聞くんじゃないんですか。日本の女性は、自分の気持ちをもっと言葉にする訓練をすべきです。
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