保険金の分割受け取りで「損」してしまう理由

「現在価値」を計算して考えてみる方法がある

ここで、金利や利息といった言葉について改めて整理しておきます。利息、利子、金利、利率、利回りなど、紛らわしい用語がいろいろあります。

利息と利子はほぼ同様の使い方をします。お金の貸し借りに伴い、受け取ったり支払ったりするお金です。貸し借りのお礼のイメージですね。しいて言えば、貸して受け取るお礼が利息、借りて支払うお礼が利子として使われることが多いようです。

金利は元本に対する利率(利息の割合)のことで、金融商品ごとに示されます。「定期預金の現在の金利は0.02%」というふうに言われます。利回りとは、投資した資金額に対し、どれだけの利益があったかを示すもので、通常は1年当たりの平均で表します。

「複利と単利」の違い

金利には、複利と単利があります。複利とは、1年ごとの利息を元金に加えていく計算方式です。単利とは、1年ごとの利息を元金に加えない計算方式です。

20万円を年利5%で運用した場合、1年目は単利の場合も複利の場合も20万円×(1+0.05)=21万円です。しかし2年目には、単利の場合は20万円に5%×2年分が加算されるだけなのに対し、複利の場合は1年目の利息を含めた21万円に対してさらに利子がつきます。

したがって、単利では毎年の元本と利息の合計額(元利合計)は同じになりますが、複利では元利合計が年を重ねるごとに増えていきます。利子が利子を生むという状態です。もちろん、実際に利子を受け取る際には、税金(所得税と復興特別所得税)がかかりますが……。

この複利の考え方を知っておくことは、とても大切です。なぜなら、世の中の通念として、さまざまな場面で採用されるのは単利ではなく複利だからです。

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