保険金の分割受け取りで「損」してしまう理由 「現在価値」を計算して考えてみる方法がある
ファイナンスとは?
今、20万円の現金が手元にあるとして、これをそのまま持ち続けるとしたら、丸2年経っても20万円のままです。金利は低いものの、定期預金の年利が0.2%のネット銀行に預けると、2年後には20万800円になります。銀行に預けている間、私たちはそのお金を自由に利用できません。これは銀行に貸付けをしていることを意味します。預金していれば私たちも立派な債権者であり、銀行は債務者です。
ファイナンスとは、資金のある人が資金を欲しがっている人に融通することです。ファイナンスの仕組みによって、資金を必要とするところに余った資金が動いていきます。貸し付ける側は融資する手数料として金利分を受け取り、借りる側は融資してもらう手数料として金利分を支払います。
ファイナンスでは、資金の「現在価値(PV:Present Value)」に金利が上乗せされた一定期間後の価値を「将来価値(FV:Future Value)」と呼んでいます。式にすると、「将来価値(FV)=現在価値(PV)+利息」となります。この考え方を使えば、お金に関する損得計算ができます。
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