エリート社員が実践する超効率的な「脳活用術」 忙しさと無縁な「アイビー・リー・メソッド」

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アイビー・リー・メソッドは、「1つの作業が終わるまで、次の作業をやってはいけない」というルールです。

これは、「毎日忙しくて困っている」という顧客の依頼を受けて、アメリカの経営コンサルタント、アイビー・リー氏が考えたもの。このメソッドを使うことによって、非常に効果的に「忙しい」という感覚が払拭され、「忙しさレベル」が格段に下がり、安心して目の前にあるものに集中できます。

シンプルでもっとも有効なタスク管理術

タスク管理術というと、日本では「TODOリスト」がよく使われていますが、アイビー・リー・メソッドは、とてもシンプルで効果が高いので、100年以上もの間、世界中で活用されています。

「アイビー・リー・メソッド」は、次の6つのステップで行います。

1 その日すべきことを6つ書き出す

この日にしなくてはならないことの中から、より優先順位の高いものを6つ書き出します。ただし、「15時に○○さんと仕事の打ち合わせをする」というように、すでに予定に組み込まれていることは書き出しません。

なぜ、すでに決まっている予定を書き出さないのかというと、このメソッドは、「何かをしているときに、他のことに意識が散らないこと」「緊急ではないけれど重要なこと」に意識を向けて自分の時間の質を変えることに、その最大の主眼があるからです。

2 書き出した6つに順番をつける

書き出した6つのことを、重要なものから番号をつけていきます。

3 「1つの作業が終わるまで、断固として次のことをやらない」と決め、メモに書いた順番に従って1つずつ実行する

「1つの作業が終わるまで、断固として次のことをやらない」と決めて、1つずつ、メモに書いた順番に従って取り組みます。そして、作業を終えるごとに、「よし」と言って、心の中で喜びの満足を意識的して味わう時間を持ちます。

4 1〜3を繰り返す

1つずつ、作業を終えてから次の作業に移ります。喜びの満足を味わう時間を忘れずに持ちましょう。

5 できなかったことは後悔せず、気持ちよく受け入れる

このメソッドのポイントは、「1日を1日でリセットする」ことです。書き出した6つがすべて終わったら「よし、頑張った」としっかり喜んでください。反対に6つすべてを終えることができなかったときは、そのことを苦にするのではなく「それでよし」と、心の中で踏ん切りをつけます。

6 明日やるべきことを6つあげる

翌日すべきことを6つ書き出します。このとき、できなかった残りの課題を、最初に取り組む課題としてもいいですが、必ずしも最優先にする必要はありません。というのも、できなかったことを単純に翌日の最優先事項にスライドしていくと、ただ、できなかったことを片付けるだけになり、さらに6つが終わらない日が続くと日に日に膨れ上がってしまうことになるからです。

できなかったものを翌日に実行することが自分にとってもっとも価値があると思えば、それを最優先にする。反対に、翌日は翌日でさらに価値のある課題があるなら、その課題を優先して6つを選びましょう。

脳の使い方をお伝えする講義等でこのメソッドを伝えているのですが、仕事や家事などにこのメソッドを活用し、満足いく結果を生み出している人がたくさんいます。

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