駅名の中には、長くて言いづらいもの、略したほうが発音しやすいものが多々ある。
せっかく苦労して命名したのに、略称が一般的になってしまえば駅名を考案した鉄道会社としては苦労のし甲斐がないとも思うけれど、逆の見方をすれば、それだけ世間では親しまれている証しともいえるだろう。
こうした駅名はいくつもあり、前回は神奈川県の駅名を話題にした。今回は、第2弾として首都・東京の駅を見ていきたい。
今春開業の話題の駅
2020年3月14日に開業する新駅で、山手線の駅としては1971年開業の西日暮里駅以来の新駅である。駅名を一般公募したにもかかわらず、応募数順位130位、トップの高輪駅8398票に比べてわずか36票の高輪ゲートウェイ駅が選出されたことには、さまざまな批判がなされ、物議を醸した。
公募などしなければよかったとも思うし、「〇〇ゲートウェイ駅としたいので、〇〇に入れる駅名を公募します」とでもすれば、これほどの批判を浴びることはなかったであろう。ともあれ、話題となり、宣伝効果があったことは事実だ。それにしても、和名とカタカナ語の合成駅名は長くて言いづらいことは目に見えている。
早くも「高ゲ―」「タカワゲ」といった略称候補がささやかれている。あるいは、ゲートウェイを無視して「高輪」と呼ぶようになるとのゲートウェイ反対派の希望的略称案もあり、開業後、どのように呼ばれて一般化するのか楽しみな駅である。
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