そこまでやるか!京急ミュージアムのこだわり 40年前に引退した車両をピカピカに修復
京浜急行電鉄が1月21日、横浜・みなとみらい21地区の同社グループ本社に「京急ミュージアム」を開設した。同社は2018年に創立120周年を迎えたのを機に数々の記念事業を展開してきた。歴代塗装を再現したラッピング電車の運行や、グループ社員が田植えから酒造りまで携わった「京急オリジナル日本酒」の販売と、その内容はさまざまだ。
同社初となる企業ミュージアムは、昨年9月に東京・高輪から本社機能が移転してきたばかりの新社屋の1階にオープンした。創立120周年記念事業の集大成ともいえる。
“本物”が体験できるミュージアム
ミュージアムの中央に位置する巨大ジオラマは、京急蒲田駅や三崎口駅といった主要駅や、京急油壺マリンパークなど沿線風景を再現。その中を走るHOゲージの車両模型は、先頭に付けたカメラの映像を見ながら運転台で操作することができる。
同社の主力「新1000形」電車の運転が体験できる「鉄道シミュレーション」は実写映像と本物の運転台を使用している。オリジナルデザインのプラレールを制作する「マイ車両工場」のコーナーも設け、小さな子どもでも体験しながら鉄道の仕組みを学べる仕掛けを用意した。体験コンテンツは有料だが、館内への入場だけなら無料だ。
館内で圧倒的な存在感を放っているのは、ピカピカの赤い塗装が目を引く歴史的車両「デハ230形デハ236号」。まさにミュージアムの主といった貫禄だが、ここが安住の地と定まるまでには、同社関係者の並々ならぬ時間と労力が費やされてきた。
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