駅名の中には、長くて言いづらいもの、略したほうが発音しやすいものが多々ある。
せっかく苦労して命名したのに、略称が一般的になってしまえば駅名を考案した鉄道会社としては苦労のし甲斐がないとも思うけれど、逆の見方をすれば、それだけ世間では親しまれている証しともいえるだろう。
こうした駅名はいくつもあり、これまで神奈川県と東京都の駅名を話題にした。今回は千葉県の駅を見ていきたい。なお、あくまでも筆者個人が「長くて言いづらい」と感じる駅名であって、ひらがなで〇文字以上といったような基準ではない。
運賃が高いことでも有名
運賃がべらぼうに高いことでも知られる北総鉄道は、白井市、船橋市、印西市の3市にまたがる千葉ニュータウンへのアクセス鉄道として建設された。その中心となる駅が千葉ニュータウン中央駅だ。
朝は都心部の日本橋駅まで直通の特急で49分と、それほど不便ではないものの、運賃1150円(きっぷの場合)には驚いてしまう。都内への通勤や通学を考えると、住むのをためらってしまう人も多いのではないだろうか?
反対方面の成田空港へも、同駅に停車する京成電鉄のアクセス特急で23分と便利ながら、運賃は830円。やはり距離の割に高いと思う。
北総線にはほかにニュータウンと付く駅はないので、「ニュータウン駅」が略称であろうか。京成千葉線に千葉中央駅があるから、中央駅とすると紛らわしい。利用者の間では「ちばにゅー」と呼ぶことも多いようだ。
同線には長い駅名が連続し、東隣は印西牧の原駅、その先の都営浅草線からの直通電車が折り返す駅は印旛日本医大駅である。
北総線と駅・線路などの設備を共用する京成成田空港線は愛称が「成田スカイアクセス」といい、こちらは路線名までも長い印象がある。
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