とかく新しい鉄道には長い名称の駅が多いものだが、1996年に開通した東葉高速鉄道もその例に漏れない。
船橋日大前、八千代緑が丘、八千代中央、東葉勝田台と長い駅名が並ぶ。とくに長いのは船橋日大前駅である。日本大学理工学部の船橋キャンパスに隣接している。
斬新な西口駅舎の設計・デザインは、関東の駅百選にも選ばれている。「日大前」あるいは「日大駅」で通用しそうだ。
実在しない公園名が付く
東葉高速鉄道に続いて2005年に開業した首都圏新都市鉄道、通称「つくばエクスプレス」の千葉県内の区間の駅を挙げておこう。
つくばエクスプレスは、流山市と柏市を経由し、県内に5つの駅がある。そのうち、3つの駅(流山セントラルパーク、流山おおたかの森、柏の葉キャンパス)が長い名称で、一番長いのは流山セントラルパーク駅だ。
もっともセントラルパークという公園は実在せず、駅の東側にあるのは、流山市総合運動公園である。緑の拠点(中心=センター)として市民に親しまれているからと同市は説明しているが、何とも微妙な駅名だ。快速や区間快速などは通過で、普通電車のみ停車する。
おおたかの森駅と区別するなら略称は「パーク駅」だろうと思いきや、地元の人は「センパ」と呼んでいるらしい。
東京ディズニーリゾート(TDR)を周回して各施設を結ぶモノレール(ディズニーリゾートライン)の中で、JR舞浜駅と連絡するのがリゾートゲートウェイ・ステーションだ。
どこかの漢字とゲートウェイを組み合わせた中途半端な駅名ではなく、リゾートゲートウェイ・ステーションとすべてカタカナであれば、文句のつけようもない(笑)。どうせゲートウェイを使うなら、これくらい徹底してほしいものだ。何とも略しようがない駅名だ。
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