幼児の英語がたった1年で劇伸びする本質理由 ポイントは英語の"リズム回路“にあった

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ボリュームは控えめで、耳を傾ければ内容が聞こえるが、賑やかだと少し聞きにくい、そんな程度で十分です。BGMと考えて下さい。

男子の兄弟は賑やかなので「聞こえないのでは?」と心配して、どんどんボリュームを上げてしまうご家庭がありますが、これでは「英語嫌い」に育ててしまうことになりかねません。BGMとして控えめのボリュームで、1日90分を目安に英語を入力しましょう。

では、どのような内容の音声を流せばよいのでしょうか。

基本は、母親と子ども、または父親といった家族が普段の生活の中で自然に会話をしているような「家庭内英会話」の教材がベースとなります。

この「家庭内英会話」のかけ流し1年間で「リズム回路」を身につけて、その後「仮語彙」を増やしていきますが、その間同じものばかり流したり、逆に新しいものを次々と与えるのも避けましょう。

幼児は「繰り返しを好む」のですが、「新しいものも好き」ですから、1か月程度を目安に、新しい教材に入れかえるパターンを家庭内に作り出すのが良いでしょう。

子どもに英語をインプットする4つの要素

「家庭内英会話」と並んで、英語の入力として必要なものが「歌」の存在です。日本ではわらべ歌ですし、英語圏ならマザーグースです。これも、家庭内会話と同様に、同じものばかりでは飽きてしまい関心を示さなくなるので、定期的に新しい歌を加えていく方がよいでしょう。

西洋の楽曲の中でも、特にマザーグースは「読解力」の取っかかりとなる「押韻(ライミング)」がふんだんに含まれているので、これも幼児期の英語教育には欠かすことのできない要素です。

さらに、幼児の言語獲得期になくてはならないものが「絵本」です。

絵本は、読解力を育てる以外にも、基礎概念の入力ツールとしての効果が期待されます。色、形、数、さらには文字、曜日、月、季節、天候などなど、生活に必要かつ日常会話に密着したさまざまな概念の入力には絵本がピッタリです。

同じく幼児から小学生まで情報の入力に威力を発揮するのが、「フラッシュカード」による単語の入力です。

これに関してはここでは詳しく触れませんが、かけ流しにフラッシュカードも含めておくことで、まだ英単語の切り出しができない、「リズム回路」を身につけていく時期の子どもたちでさえ、「語彙」をダイレクトに入力できるのがメリットです。

基本の「家庭内英会話」、押韻の「歌」、基礎概念の「絵本」、仮語彙の「単語」、以上の4つの要素をまんべんなく入力できるように環境を整えましょう。

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