相鉄本線の二俣川駅から分岐するいずみ野線の最初の駅が南万騎が原(みなみまきがはら)駅である。
駅に到着する直前に東海道新幹線と交差する。周囲よりも一段低い掘割の中にホームがあるので下車してみないと駅周辺の様子はわからないけれど、純然たる住宅地の駅だ。
最近、駅周辺の開発として「みなまきみらいプロジェクト」を立ち上げ、階段状の「みなまきみんなの広場」を整備したりと、「みなまき」を略称として用いている。駅近くを歩いていてもマンションや高齢者向け住宅に「みなまき」の文字をよく見かけ、略称は一般化しているようだ。
毎年、年末から3月にかけて受験生や就活生を応援する縁起きっぷとして相鉄が売り出しているのが「ゆめきぼ切符」。相鉄線の2つの駅、ゆめが丘と希望ヶ丘間の硬券乗車券と絵馬やピンズをセットにしている。お守りとして有益だと相鉄沿線を中心に神奈川県内では人気がある。
ゆめが丘駅は、近未来的なホームを覆うドームが特徴的で、関東の駅百選に認定されている。2つの駅を合わせて「ゆめきぼ」と略称される。
最近なにかと話題の街
タワーマンションが林立し、近年人気の街となった感がある武蔵小杉。相鉄JR直通線に羽沢横浜国大駅から新宿行きに乗車すれば、次の停車駅は武蔵小杉駅である。
もともとは東急東横線とJR南武線が交差する駅だったが、近くを走るJR横須賀線にも駅ができ、目蒲線が変身した東急目黒線も乗り入れるようになり、渋谷、新宿、品川、東京駅、大手町などいたるところへ乗り換えなしに行けるようになったことが人気の要因であろう。
このあたりの住所は、小杉町、小杉御殿町、小杉陣屋町となっているし、小杉神社もあるので、地元では「コスギ」で通っている。筆者も学生時代に数年間暮らしたことがあるのでコスギという通称は耳に馴染んでいた。
武蔵小杉駅というのは、南武線の駅が最初であり、富山県にある北陸本線の小杉駅(現在は、あいの風とやま鉄道)がすでに存在したので、混乱を防ぐため武蔵をつけたものである。最近では、「ムサコ」と呼ぶこともあるが、「ムサコ」は武蔵小金井、武蔵小山の略称でもあり、混乱を招きやすい。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら