桜木町駅が終点だった東横線の横浜―桜木町間を廃止し、かわりに開業したのがみなとみらい線で2004年のことだった。
その終点となったのが元町・中華街駅で、駅名にもなっている元町商店街や中華街のみならず山下公園、港の見える丘公園などにも近く観光の拠点駅でもある。
計画段階では元町駅だったこともあり、「もとまち」と呼ぶ人もいるし、双方の地名から取って「もとちゅう」と呼ぶこともあるようだ。
実はJR根岸線の石川町駅も同様に元町商店街と中華街に出かけるのに便利な駅だ。JR東日本横浜支社は最近、駅名看板に「石川町(元町・中華街)」とカッコ書きを追加して、こちらも最寄り駅であることのアピールに力を入れている。
伊勢佐木町+長者町
1972年12月の開業時は起終点駅だった。問屋街長者町にあるが、知名度の高い伊勢佐木町に近いため、伊勢佐木町を駅名に加えたと言われている。背景には故・青江三奈さんが歌った「伊勢佐木町ブルース」のヒットがあったという。
しかし、商店街「イセザキモール」へ行くのなら関内駅で降りたほうがわかりやすく、この駅は裏口的存在である。「いせちょう」、「ざきちょう」と略されることがあるといっても駅自体がマイナーなので、あまり話題にのぼることもなさそうだ。
JR根岸線の新杉田駅と京急本線の金沢八景駅を結ぶ新交通システム金沢シーサイドラインの駅だ。
金沢八景駅からレジャー施設八景島シーパラダイスの最寄り、八景島駅の間にある駅で、海の公園最寄り駅としては、この南口駅と海の公園柴口駅の2つがある。
潮干狩りや花火大会などのイベント時にはにぎわうものの、普段の利用者は多くない。「南口駅」「柴口駅」と略されるようだが、マイナーな駅なので横浜市民にとってもそれほど馴染みがあるとは言えなさそうだ。
以上、神奈川県内にある、略称で呼びたくなる駅名を独断で選んでみた。
長い駅名や発音しにくい駅名は、事業者や地元で略称を作る場合と自然発生的に利用客が愛着を込めて呼ぶ場合があり、時として面白い呼び方が生まれることもあるようで調べていると興味深い。
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