西武園ゆうえんち「昭和の世界観」で復活なるか USJ再生の森岡氏を招聘、100億円投資の勝算

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西武HDの後藤高志社長(左)と森岡毅氏(記者撮影)

今回の協業は2年ほど前、西武HDの後藤高志社長が森岡氏に話を持ちかけたことで実現。後藤社長は「USJ再生の立役者。ぜひ会ってみたいと思っていたところ、刀を創立した直後に機会があった。西武園ゆうえんちの70周年リニューアル事業を、ぜひいっしょにやっていただきたい」と声をかけたという。

バブル崩壊と娯楽の多様化で置いてけぼり

西武園ゆうえんちは1950年、所沢で西武鉄道が展開したレジャー施設開発の一環で「東村山文化園」として誕生した。1957年に観覧車、1963年にジェットコースターとおなじみのアトラクションを整備し、西武線沿線を中心とした関東のファミリー層を取り込んだ。

1985年に完成したループスクリューコースター(写真:西武鉄道)

1970年には西武園プールの営業も始め、バブル景気前後には1982年の大観覧車、1985年のループスクリューコースター、トリプル観覧車と矢継ぎ早の大型投資を実施。入園者数は右肩上がりが続いた。

ただ、1990年ごろにアトラクションの大規模導入が途絶えてしまう。西武HDの後藤社長は「1つはバブルが崩壊し、失われた20年で遊園地事業が客観的に厳しくなってきた。もう1つは西武グループの再生において限られた資金の中で優先順位付けし、西武園のリニューアルが遅れてしまった」と振り返る。

近年はイルミネーションやナイトプールといった既存設備を生かしたイベントの展開を急ぐも、娯楽の多様化や消費者ニーズの細分化が進み、入園者の回復には至っていなかった。

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