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「客が来るはずがない」ベトナムイオンの快挙 下馬評を覆し15万人のベトナム人が押し寄せた!

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  • 岡 徳之 ライター Noriyuki Oka Tokyo 代表取締役
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現地採用従業員と目指す「アジアシフト」

しかし、この大掛かりなプロジェクトは、戦略を構築する経営層だけの力によるものではない。実際に現場で働く従業員の奮起によるところも大きい。ベトナム人は非常に優秀だという。決められた仕事については一度教えればすぐに吸収し、責任感強く取り組む。人によっては業務時間内に仕事が終わらなければ徹夜してでもやるという、日本人並みの粘り強さも兼ね備える。

特に女性の仕事に対する意欲が高いことが特徴だ。家庭も大事にする一方で、生活における仕事のウエイトが大きい。子どもを産む直前まで働き、生んだらまたすぐに働きに出る母親も多い。夫よりも妻が稼いでいるという家庭も少なくないそうだ。

ただ、彼らにも苦手とする点はある。「組織に横串を刺す」ということだ。初めは自分に与えられた仕事のみをしていればそれでよいが、事業が進んでいくといろいろな問題が起こる。その問題が、複数の部署にまたがったものであると解決力が小さくなるという。彼らは自分のジョブディスクリプションを明確にしたうえで仕事をするからだ。そうしたときには日本人が現場にまで入り込んでいかなくてはならないという。

イオンベトナムの西峠泰男社長(右)とシニアジェネラルマネジャーの濱剛志氏

イオングループは2011年度からの3年間を対象とした「中期経営計画」の柱のひとつに、「アジアシフト」を掲げ、人口減少など日本の構造的な変化に対応するだけでなく、アジアの新興国への進出を加速している。中国はすでにウォルマートなど欧米企業が参入しているが、特に東南アジアは非常にチャンスがある。2014年度はカンボジアとインドネシアに出店。さらに今後、ミャンマー、インドも視野に入れている。ベトナムが、今後のアジア攻略の試金石とも言えるだろう。

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