積水ハウスが今、アメリカ事業を強化する理由

「CES出展・MITとの共同研究」の動きがある

「CES 2020」会場内の様子(筆者撮影)

アメリカ・ラスベガスで1月7~10日(現地時間)「CES 2020」が開催された。家電や自動車、通信、映像などさまざまな分野に関して、GoogleやAmazonなどのグローバル巨大企業からベンチャー企業まで、幅広い展示が行われる世界最大級の民生デジタル技術展示会。今回も世界中から約4500以上の出展者が集まったとされている。

各出展者の展示品やサービスの中には、優れた先進的なアイデアが盛り込まれているもの、「世界初」のものなどといった特徴あるものが多く、これからの世界や社会の変革に寄与するとみられるイノベーションを、間近に体験できる場である。

日本企業では、トヨタ自動車が人の暮らしを支えるあらゆるモノやサービスがインターネットによってつながる実証コネクティッド・シティ「Woven City(ウーブン・シティ)」を発表。静岡県裾野市に来年着工するといい大きな話題となった。

「世界初」のシステムを発表

さて、大手ハウスメーカーの積水ハウスはCESへの出展など、今、アメリカでの企業活動を積極化させている。CESには前回から出展。その際に「わが家を世界一幸せな場所にする」「『人生100年時代の幸せ』を住宅によって実現する」といった目標を掲げた「プラットフォームハウス」構想を発表した。

その中で、安心・安全や快適性の追求といった従来の取り組みに加え、この構想では健康や(家族や友人などとの)つながり、学びなどに関する生活サービスを開発し、長期にわたり居住者に提供するという、住生活ソフトを重視する独自の姿勢を打ち出した。

このうち健康について、在宅時急性疾患早期対応ネットワーク「HED-Net(In-Home Early Detection Network)」というシステムを1月7日に発表した。積水ハウスではこれを世界初の仕組みと称しているので、詳しく紹介する。

これは、住宅の居住者が脳卒中などの急性疾患を発症した可能性がある異常を検知した場合に、緊急通報センターに通知。オペレーターが呼びかけによる安否確認を行ったうえで、救急への出動要請、救急隊の到着の確認、玄関ドアの遠隔解錠、居住者搬送後の遠隔施錠などをワンストップで行うものだ。

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