仕事がパッとしない人は礼儀礼節がなってない

当たり前のことをバカにせずちゃんとやろう

 礼儀礼節を体現するための具体的な方法はとってもシンプルなことです。挨拶をする、返事をする、約束を守るなど、今さら言われるまでもないことばかりです。でもこんな当たり前のことでさえ、できていない人が大勢います。私は「できる仕事人の法則」としてABCD法則というものを掲げています。

A:当たり前のことを
B:バカにしないで
C:ちゃんとやる。それが
D:できる人

仕事で大きな結果・成果を出す人ほど、礼儀正しく当たり前のことをバカにしません。礼儀正しいとどんないいことがあるのでしょうか? 何よりも1番は「人に嫌われない」ということです。

繰り返しになりますが、デジタルでもアナログでも、基本はつねに「人と人」です。礼儀正しく振る舞い「私はあなたに敵意はありません」「私はあなたのことを大切に思っています」と表現することで、相手もあなたのことを大切にしてくれます。

飲み会の「1杯目ビール」は配慮の意味

例えば飲食店で、店員さんに対して横柄に振る舞う人と、礼儀正しく振る舞う人では、(大きな声では言えませんが)後者のほうが圧倒的に受けられるサービスは良質なものになります。部下に対しても同じことが言えます。

礼儀礼節の重要性、ビジネスマナーを若い世代に伝えるうえで、1番わかりやすいのは「型」を教えることです。まだ心が伴わなくても、型ができれば後から心はついてくる、と私は考えています。一方で、ビジネスマナーの形式だけが独り歩きして、本来の意味が忘れ去られている例も見かけます。

例えば、宴会での「1杯目はビールで」というのは、単なるおじさまたちの嗜好でもなければ、上司の飲むものに合わせろという昭和のパワハラ思考でもありません。本来は、全員にすぐに飲み物が行き渡るように、という目的があります。誰かを待たせることなく乾杯できれば、スムーズに宴会をスタートできる、というわけです。

その意味を知っていれば、ノンアルコールならウーロン茶に統一しよう、など時と場合に応じた行動をとることができます。礼儀やマナーを守るというのは、何も自分を押し殺すものではなく、自分も周囲の人も気持ちよく過ごすための技術なのです。

「今の時代にこんなマナーなんて古くさい」とそっぽを向いてしまう前に、「なぜこれが必要なのか(だったのか)?」というところまで考えを巡らせてみると、礼儀正しい振る舞いを楽しく、自然に身に付けることができるようになりますよ。

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