仕事がパッとしない人は礼儀礼節がなってない

当たり前のことをバカにせずちゃんとやろう

もちろん「礼儀礼節」はアナログかデジタルかは関係ありません。しかしデジタル領域では、この「心を表現する」ことがなかなか難しいのです。うれしい気持ちを表現したいのであれば、面と向かって「昨日はごちそうさまでした! 本当においしかったです!」と笑顔で伝えるほうがよっぽど簡単です。

ただAI時代の現代に住むわれわれは、あらゆることがデジタルで済ませられるからこそ、最後に残る人間性=礼儀礼節を表現するあり方を今一度考え直すタイミングにきていると思います。

そんな中、今、デジタルネイティブと言われる若い世代の表現力の乏しさがとくに目につきます。

ある大学で、就活生向けの講演会に講師として呼んでいただいたときのことです。いつものように全力で学生たちに向かって思いを伝えましたが、その日はとても反応が薄かったのです。ところが後日送られてきたアンケートを見てみると、「こんなに心を揺さぶられたのは初めてです!」など、熱いメッセージのものばかり。それはうれしいことではありますが、彼ら彼女らの喜びや満足度という感情が、まったく表情に表れていなかったことに、私は一種の危機感を覚えました。

文章力があっても、話すのが苦手な若者

とくにメールに慣れ親しんでいる若い世代は、文章だけを見るとよく書けた報告でも、口頭報告になった途端何を言いたいのかまったくわからない。仕事の現場でもそうしたことが頻発しています。私たちは人の話を聞くとき、相手を見るとき、その人の話す言葉だけに着目しているわけではありません。メラビアンの法則というものがあります。

心理学者アルバート・メラビアンによると、話し手が聞き手に与える印象を決める内訳は、表情やボディーランゲージなど目から入ってくる情報(視覚情報)が55%、声のトーンや強弱など耳から入ってくる情報(聴覚情報)が38%、話の内容(言語情報)はたったの7%しかないというのです。つまり、話の内容そのものよりも、話し方による影響が大きいというのです。

例えばメールやチャットでも同じです。同じ文章だとしても、読みやすいレイアウトになっているかどうかだけで、メール文に対する印象は大きく変わります。またレスポンスの早さなどが、相手の時間に対する配慮や、仕事に対する熱意などを表現する要素としても取り上げられるようになっています。

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