交通事故死よりも多い「ヒートショック」の恐怖

「住宅リフォーム」でできることは何か?

チェック数が5個以上あると「ヒートショック予備軍」だという。あなたは、どうだっただろうか?

では、入浴中のヒートショックを防ぐために、どのような点に注意したらよいのだろうか。全国健康保険協会では、「入浴方法の注意点」を紹介している。

(1)入浴前に脱衣場と浴室を暖かくしておく
(2)湯船につかる前に、シャワーやかけ湯で体を徐々に温める
(3)湯船の温度はぬるめ(41度以下)とし、長湯を避ける(目安は10分以内)
(4)入浴前後には、コップ1杯の水分補給を
(5)入浴前のアルコール・食後すぐの入浴は控える
(6)血圧が高いときには、入浴を控える
(7)家庭内で「見守り体制」をつくる(とくに高齢者や持病のある人)

根本的な解決策は断熱リフォーム

リンナイの「ヒートショック危険度 チェックシート」調査によると、自宅の脱衣所や浴室に暖房設備がない人は半数程度いたという。入浴方法に注意を払うことはもちろんだが、住宅の室内環境を改善することがヒートショックの基本的な予防策だろう。

ヒートショックの危険性は入浴時だけに限らない。暖房の効いていない寝室の場合、起きてすぐに布団から出ると体が冷気にさらされるため、血圧が一気に上昇してしまう。北側に設置することが多いトイレはほかの部屋に比べて室温が低いので、暖房器具のあるリビングダイニングからトイレに移動して衣類の上げ下ろしをする場合も、冷気を肌に感じてヒートショックを引き起こす可能性が高くなる。

国土交通省では、ヒートショックを防ぐための住宅環境として、次のような温度条件を挙げている。

□部屋の温度:15度以上、28度以下に保たれている
□部屋の上下温度差:冬季で3度以内
□洗面所、浴室、トイレの温度:冬季で20度以上

この住宅環境を維持するためには、住宅の断熱リフォームが最も効果的だ。ただし、住宅全体の断熱リフォームは、かなり大掛かりな工事になるので、費用も高額になる。

小規模でも一定の効果があるものから、大掛かりなものまで、どういった予防策が考えられ、それぞれの費用(工事費用等を含む)はいくら程度になるかについて、一級建築士でオールアバウトの「リフォームにかかるお金」ガイドでもある大野光政さんに話をうかがった。

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