2020年の北朝鮮、対話かそれとも軍事挑発か

新年の辞は発表せず、金委員長はどう動くか

2019年12月29日、平壌で行われた朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会の2日目で報告する金正恩・朝鮮労働党委員長(写真:朝鮮通信=時事)

北朝鮮が設定した米朝非核化交渉の期限を越えた1月1日、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長は恒例の新年の辞を発表せず、同党中央委員会第7期第5回総会の結果を報道した。その中で、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を一時中断した「モラトリアム」を止める可能性を示唆した。

北朝鮮はアメリカが北朝鮮への敵対視政策を先にやめるべきだという立場を変えていないが、非核化交渉を中断するとははっきり言っておらず、アメリカとの対話の余地を残した。

アメリカは「強盗さながらの態度」をとっている

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は1月1日付で、2019年12月28日から4日間にわたって行われた総会の結果を報道した。

金委員長は「アメリカがわが国家の根本利益に反する要求を掲げて、強盗さながらの態度をとっている。そのため朝米間の膠着状態は不可避であり、長期にわたる」と述べた。続いて、アメリカに対し、「今までわが人民が受けた苦痛と発展できなかった代価をすべてアメリカに払わせるために衝撃的な行動に移る」と警告した。

また金委員長は、2018年4月の第4回総会で核実験とミサイル試験発射を一時中断(モラトリアム)すると宣言していたことを指摘。「アメリカはこれに相応の措置で応えるどころか、韓国との合同軍事演習を数十回も行い、最新の戦争装備を韓国に搬入してわれわれを軍事的に威嚇した。守る相手がいない公約に、われわれだけがこれ以上縛られていることはない」と述べた。

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