堀江貴文「忖度ほど危険なものはないと思う訳」 「人の気持ちがわかる」なんて大きなおごり
「人の気持ちがわかる」なんて思わないほうがいい
「本音で生きる=自分本位に生きる」ということは、他人の迷惑を顧みずに、周りから時間を奪うこととイコールではない。
誰にでも「自分の時間」を生きる権利はあるが、「他人の時間」を奪う権利はない。そのラインを踏み越えてくる人間とは、徹底的に戦うか、完全に無視するかのどちらかしかない。
かといってぼくは、「相手の気持ちを考えてから行動しろ」と推奨したりもしない。
ぼくは昔から「堀江は人の気持ちがわからないやつだ」とよく言われた。だが、そもそも人の気持ちなんてわかるものだろうか? むしろ、「私は人の気持ちがわかります」と公言できるようなやからに、ろくな人間はいないように思う。
「人の気持ちがわかる」なんて大きなおごりなのだ。
もちろん、表情や仕草・言動から、「この人は今、こう思っているのでは?」と想像するのは個人の自由だ。しかし、勝手にそれを信じ込んで突っ走る人物には、本当に迷惑する。
想像上ででっち上げた「人の気持ち」を基準に、行動を決める――いわゆる「忖度(そんたく)」ほど危険なものはないのである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら