パラスポーツをより身近に「マイパラ!」の存在 東京2020パラリンピックに向け機運は高まる

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日本財団パラリンピックサポートセンターが新しく立ち上げるパラスポーツの診断・チーム情報の検索サイト「マイパラ!Find My Parasport」。チームラボが制作した(画像:マイパラホームページより)

東京2020パラリンピック(2020年8月25日~9月6日開催)が決まってから、パラスポーツをメディアが取り上げる機会が多くなった。ボッチャとか、ゴールボールとか、今まであまり耳にしていない競技名を聞くこと、見ることもあるだろう。

自分に合ったパラスポーツはないか? 障がいがある人はもちろん、健常者も楽しめるスポーツが、パラスポーツの中にはある。

なぜ「マイパラ!」をつくったのか

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)の運営サイトの中に、自分に合うパラスポーツを見つけるために、検索できる「マイパラ!」というツールがある。

開いてみると「パラスポーツ診断」がある。試しに、やってみた。「障がいの区分」を「なし」でスタートし、質問に答えて進んでいく。最後に、自分に合うスポーツがでてくる。筆者の場合、ゴールボールなど5競技がでてきた。

パラリンピック競技でもあるゴールボールを選択して、「チーム検索」してみると、関東在住の場合は7つのチームが紹介された。各チームはPRや活動内容などを掲載しており、そこから選んで連絡ができるようになっている。

このツールづくりの中心となったのが、パラサポの前田有香さん。「パラスポーツをやりたいと思ったときに検索できるものがなかった」のがきっかけだ。

そこで「自分の障がいや住んでいる地域から自分に合ったパラスポーツを探す」ツールを作ろうと思い立った。

パラサポの前田有香さん(筆者撮影)

「リオのパラリンピック(2016年)の頃から、自分もパラスポーツをやってみたいといった問い合わせが(パラサポに)増えてきたこともあります。

パラスポーツのチームを紹介できないか、海外にはそのようなサイトがあるのに日本では全国規模でチームの情報をまとめたサイトはまだなかった。しっかりしたツールを作ろうと思った」という。

ただ、予算はなかった。そこでクラウドファンディングで資金を集めるところから始めた。資金を出してくれた人には、パラサポのダイバーシティセミナープログラム「あすチャレ!Academy」の体験、協力を得たアーティストのイベントチケットなどのリターンを設け、1人1人にお礼を贈った。

「500万円を目標にしたのですが、600人弱の方々から合計で611万円が集まりました」と感謝する。その資金を使ってできたのが「マイパラ!」だった。

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