うつ病の脳科学 精神科医療の未来を切り拓く 加藤忠史著
毎年3万人を超える自殺者の少なくとも半数はうつ状態にあると指摘され、国内のうつ病等気分障害患者は90万人を超えたという。今のところ病因が解明されていないため、治療法も処方薬も手探り状態にある。
脳科学研究者で精神科医の著者によれば、最新の脳科学では、うつ病を引き起こす脳の病変をあと一歩で明らかにできるところまで、研究が進んでいるという。しかしこれらはまだ基礎研究の域を脱しておらず、さらに「精神疾患の脳研究」へとつなげていく必要がある。
うつ病は本気になれば克服できると、がん同様の研究環境の整備、死後脳研究のためのブレインバンクの設立など積極的な対応策を説く。
幻冬舎新書 798円
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