嫌な同僚のストレスは辞めても約2年残る衝撃 どうすれば後悔の少ない転職先を選べるのか
思わず目を疑うレベルの数値ですが、給料の多さや仕事の楽しさなどの要因とは関係なく、社内によい友人がいるだけでも人生が幸福になるのは確実なようです。
さらに信頼性が高いデータとしては、フロリダ州立大学のメタ分析も参考になります。こちらは約22万人のデータをより厳密に処理したもので、やはり「ソーシャルサポートの存在は仕事の満足度と相関する」との結果でした。簡単に言い換えれば、「困ったときに自分を助けてくれる同僚がいると、楽しく働ける可能性が大きく上がる」ぐらいの意味になります。
自分に似た人がどれぐらいいるか?
近年では、ヒドい上司や同僚の悪影響を示したデータにも事欠きません。中でも大きいのは健康面へのダメージで、劣悪な人間関係の下で働く人ほど寿命が短くなるとの報告が多くなされています。代表的なところを見てみましょう。
人間関係の悪化が健康におよぼす影響は計り知れず、そのダメージのレベルは長時間労働や福利厚生が不足したときの悪影響を上回ります。どれだけ業績がいい会社だろうが、嫌な人間に囲まれて過ごすだけの価値はないでしょう。
煎じつめれば、「その会社で働く人を好きになれそうか?」ぐらいの基準で職場を選ぶのも決して間違いとはいえません。適職を探すときは「仲良くなれそうな人がいるか?」という観点を忘れないでください。
「仲間」の考え方を適職選びに使う際は、次の要素に注目するのがおすすめです。
人と人の仲を結び付ける要素はいくつもありますが、現時点でもっとも確かなのは「私たちは自分に似た人を好きになりやすい」という事実です。俗に「類似性効果」と呼ばれる心理現象で、相手との考え方や性格の近似はもちろん、外見やファッション、文化的な背景など、どんな要素でも自分と似てさえいれば好感度は高まります。これぐらいのポイントなら、企業訪問や面接の際にもチェックしやすいでしょう。
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