日本とフランス、「年末年始」はこんなに違う

年始には人々を困らせるあしき風物詩も

エマニュエル : フランスではクリスマス休暇としてだいたい1週間の休みを取る人が多いかな。中にはこの休暇中に旅行やスキーに行く人もいる(過去記事:「日本とフランス、夕食の風景はこんなに違う」参照)。ノルマンディーやブルターニュなんかを訪れる人も結構いるよ。

くみ : そうなの? 私の周りは在仏日本人も多いけど、クリスマス・マーケット目当てにストラスブールなど東部に出かける人が多いかな。ノルマンディーとブルターニュへは、なぜこの時期に出かけるの?

一風変わったイベントも増えている

エマニュエル : パリジャンが気分転換に出かける行先として、よくブルターニュやノルマンディーが選ばれるんだ。帰省のために行くというのももちろんあるよ。

31日の夜は劇場やオペラに観劇に行く人や、レストランに特別メニューを食べに行く人がいる。若者は誰かの家でパーティーをしてダンスしたりして過ごすのが多いかな。

この日はきれいに着飾っている人がたくさんいて、「31日みたいな」という、すごくきれいな格好で着飾ることを意味する表現もあるくらいだよ。そして年が明けた瞬間は、あけましておめでとうといって知らない人同士でもビズ(フランス式のあいさつ)をし合ったり、シャンパンで乾杯し合ったりする。

くみ:「サン・シルベストルの日」とも言うね。レストランでもだいたい31日だけは普段の1.5倍くらいの特別メニュー「シルベストル・メニュー」を組むよね。日本でも、ジルベスター・コンサートなどがだいぶ普及してきたのかもしれないけれど、大晦日は大掃除をして年越し蕎麦を食べるくらいかな。

エマニュエル : 年越しの瞬間にシャンゼリゼ通りに人が集まることも習慣になっている。シャンゼリゼ通りが人で埋まることって例えば、サッカーのW杯に優勝したとか大きなデモがあるときとかもあるけど、年越しは毎年必ず人が集まってくる。

最近は、少し変わった年越しの仕方をできるようなイベントも増えてきているよ。例えば、フランス東部のロレーヌの森にある小屋で、オオカミの群れと一緒に年越しをするなんてのもある。小屋に大きな窓がついていてそこからオオカミを見ながら朝食をとったり夜を過ごすんだ。ピレネー山脈の近くにあるアリエージュ地方では洞窟の中で年越しのコンサートが行われ、同時に有名なシェフのごちそうもいただくことができる。

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