受験生必読!論説文を得意にする「最大のコツ」 「二元論」で考えれば文章が2色に見えてくる

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「プラス・マイナスが明確な言葉」に着目

こんな感じです。語句や段落に(+)(-)をつけながら読んでみました。また、穴埋め問題のAは、プラスが入ると予測を立てていました。

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プラス・マイナスの判断に困ったときは、「プラス・マイナスが明確な言葉」に着目するのがコツです。例えば最終段落の「教育の自殺行為」はマイナスであることが明確ですから、その言葉とつながる部分もまたマイナスと見当がつくのです。

「いつも心に二元論」

この言葉を念頭に置きながら読むだけで、文章全体の構造が明確になります。

「すごく難しい論説文がきた!」と思われるような文章でも、この考え方で文章が2色に見えてくるわけで、「二元論」を実行すれば圧倒的に有利になります。ぜひ、保護者の皆さんも、お子さんと一緒に「二元論」の使い方を練習してみてください。

善方 威 中学受験国語塾β(ベータ)国語教室代表

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ぜんぽう たけし / Takeshi Zenpou

早稲田大学法学部卒。中学受験国語塾 β(ベータ)国語教室代表(経営者、指導責任者)。東京都内に5教室を展開(千駄木、本駒込、南青山、白金高輪、お茶の水)。講師数約20名、受講者数約100名。
司法試験受験生時の塾講師のアルバイトにて「法律の問題の解き方を国語の問題の解き方に応用できる」ことを発見。以後、思考力を高める方法、および、国語の問題の解き方を追究。四谷大塚講師を経て、1994年文京区千駄木に日本初の中学受験国語塾 β(ベータ)国語教室を開設。以来、約700人の受験生を、独自のノウハウに基づく完全1対1の熱血指導で合格に導いている。

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