日産リーフでEV初心者が受けた「充電の洗礼」

初めて電気自動車で国内を走ってみたら…

ある晴れた金曜日の昼下がり、東京都内と郊外での用事を済ませて東名高速・新東名をたどり、愛知県・新城を目指す。

新城は奥三河と呼ばれ、織田信長・徳川家康軍が武田勝頼に大勝し、火縄銃が実践で活躍したことでも知られる、長篠の戦いの古戦場がある。また鉄道の見所も深い。愛知と長野を結ぶ、秘境駅を含む94駅が続くローカル線、飯田線も通っている。

東京から新城までの距離は約250km。リーフの航続距離は400kmとうたわれているため、確かに余裕がある距離数ではある。しかしガソリン車での旅行のときでもそうだが、念のため満タンにして出かけようと思い、早速充電器を探した。

リーフのナビには充電スタンドがきちんと登録されており、急速充電スタンドには象のマークがついている。しかし出発した渋谷・世田谷近辺を見ると、日産と三菱の販売店ぐらいにしか急速充電器は用意されていないのだ。

大きな駐車場があるスーパーマーケットや複合施設の駐車場にもEVスタンドはあるが、急速充電でないと、3時間充電しても十数パーセントしか回復しなかった。同じステーションで充電するほかの車がいると、その速度が落ちるという(と注意書きがしてあった)。

【2019年12月19日追記】初出時、急速充電の表現に誤りがありましたので表記のように修正しました。

自動車販売店にも「EV QUICK 200V」の看板がついているところは多い。恐れ多くも、日産車で身近にあったトヨタ販売店に行き、充電器を使わせてもらおうと思った。

もちろん店舗の方には不思議な顔をされたが、その後事情を説明すると、「QUICK」と書いてあっても家庭用と同じで、トヨタ・プリウスのようなプラグインハイブリッドの車と電気自動車はバッテリー容量がまるで違うので、「うちのだと全然充電進みませんよ」と丁寧に教えてもらった。

サービスエリアは強い味方だが、マナーも大切

リーフを急速充電できるのは「CHAdeMO」という日本生まれの電気自動車充電国際規格。充電器が車両と通信しながら、リチウムイオン電池に負担がかからない最適な電流を制御する仕組みだ。また、外気温などにも充電時間は左右される。

急速充電を合計6回ぐらい経験したのだが、だいたい30%以下の状態で50kWの急速充電器を使うと、30分で50%回復する、というイメージ。つまり80%まで回復する。筆者は当初、出発時に60%ぐらいの段階で「満充電にしてから出発しよう」と計画したが、これは非効率であるというわけだ。

高速を走行して電池をある程度消費し、30%を割り込んだあたりで急速充電すると、30分で50%の電力が得られるのである。そして、高速道路のサービスエリアは、基本的には急速充電器が備えてある。東名高速だと、海老名、足柄、岡崎といった大きなサービスエリアには2機用意されていた。

しかし鮎沢、富士川、牧之原といった小規模のサービスエリアには1機しかない。筆者が立ち寄った静岡サービスエリアも1つの充電器を順番待ちしなければならなかった。充電を始めれば、サービスエリアで休憩することができるが、のんびりしすぎると充電時間の30分が過ぎ、次の人に充電を譲らなければならない。

サービスエリアでの充電の様子。電池残量が少ないと、30分で50%ほど回復できる(筆者撮影)
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