中国での新規店開設、高級ブランドは失速 政府の取り締まりや、海外での高級品購入が原因か

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2月27日、高級ブランドの3分の2が昨年、中国の新規開店目標を達成できなかったことが、小売り業者43社を対象にまとめた調査で分かった。写真は25日、広州の商業施設で撮影(2014年 ロイター/Alex Lee)

[香港 27日 ロイター] -高級ブランドの3分の2が昨年、中国の新規開店目標を達成できなかったことが、不動産代理店ナイト・フランクとウッズ・バゴットが小売り業者43社を対象にまとめた調査で分かった。

半面、スウェーデンのへネス・アンド・マウリッツ(H&M)やスペインのインディテックスのブランド「ザラ」など、「ファストファッション」ブランドは目標を上回った。

低価格帯ブランド店の増加は、ぜいたく品の贈答に対する中国政府の取り締まりや、税金の安い海外での高級品購入が増えていることが背景にある。新興国の中間所得層が、手頃な価格のブランド品を求めているという要因もある。

旅行カバン大手サムソナイト・インターナショナル<1910.HK>のようなブランドにとって、大衆向け市場へのシフトは歓迎すべき変化だ。同社は昨年、中国に200店を新規開設。今年は500店を目標にしている。

サムソナイトのアジア太平洋・中東地域部門のRameshTainwala社長は「以前のわれわれは望まれない会社で、まるで違法ブランドのようにみなされていた。人々は高級品を求めていた。だが状況は変化しつつある」と話す。

一方、中国人が高級品に飽きることは決してないと考えていた不動産デベロッパーは見込み違いをしていた可能性がある。

商業不動産コンサルタント、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの取締役であるジェームズ・ホーキー氏によると、中国の30の大都市で現在建設中の700件のショッピングモール、百貨店やアウトレットのうち、最大で4分の1の開発が頓挫する可能性があるという。その場合、デベロッパーが被る損失は1500億元(246億ドル)に上る見通しだ。

ホーキー氏は「中型の小売り業者は急速に成長しているが、ショッピングセンターを全床埋めるには至っていない」と述べた。

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