有休未消化はマネー面から見て「損」でしかない マネーハック的発想で有休について考える

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日本は世界でも有給取得率が低い国として知られていますが……(写真:CORA/PIXTA)
仕事や生活をより便利に効率化するヒントを総称して「ライフハック」という呼び方があります。こうしたライフハックの考え方をお金の部分で徹底してみようというのが、今回紹介する「マネーハック」です。
マネーハックの大前提はできるだけラクして無駄をなくしてお金を増やすということです。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏の新著『大人になったら知っておきたいマネーハック大全』では88のアイデアを紹介していますが、本稿ではその内容を一部抜粋し再構成のうえお届けします。

年5日の有休が義務化された

働き方改革法案の成立に伴い、2019年4月1日から、年5日の有給休暇を取得することが会社員の義務となりました。

会社員に与えられている有給休暇制度はとてもすばらしい制度ですが、日本ではその利用率が低いことが問題視されています。拙著では、ビジネスマン人生を効率化するお金に関するハックをまとめていますが、ここでは有休をマネーハック的に考えてみましょう。

年次有給休暇の仕組みを簡単にいえば「仕事をしなくても給料がもらえる日」を得るということです。病気になって2日休んだとき、その月の勤務日数が20日だと給料が10%減ってしまいますが、有給休暇を取得することができれば、休んでも給料は変わりません。

有給休暇の取得理由は問われないので、どこかに遊びに行く目的で平日に有給休暇を取ったとしても給料には影響しません。

次ページ取得率は世界的に見ても低い
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