ハイブリッドカーは本当にエコなのか? 両角岳彦著
自動車・技術評論家である著者は、ハイブリッド動力システムで走る自動車=エコという考え方は短絡的すぎると冒頭から切り捨てる。さらには、エコカーさえ普及すれば、日本の環境対策が急に進むかのように論じる行政やメディアにも疑問を呈する。
現実的にハイブリッド動力を持つ車は環境負荷が小さいかというと、「ある限られた状況」で、「燃料消費が減るポテンシャルを持つ」という点においてのみイエスだという。さらには、燃料消費以外の素材利用、製造、解体・リサイクルまでを含めれば、既存の内燃機関を持つ車よりも環境負荷は高いとも。
車の製造と使うプロセス全体を見通しながら、自動車と環境の未来を考察する。
宝島社新書 700円
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