複合施設「ハレザ」で池袋はどう変わるのか

ハイカルチャーとサブカルチャーが混ざる街

吉岡知哉・東アジア文化都市2019豊島実行委員会全体統括:池袋は演劇のまちと言われていますが、演劇はそもそも多様性を持つもの。エネルギーあふれる「なんでもあり」の世界ですよね。

また、池袋というまちは、西口と東口、北口と目白までを含めた南口がそれぞれ違う顔を持っています。狭いエリアに、実に多彩な特性がひしめいている。文化のまちづくりが進んで、アニメ、漫画、演劇、音楽、フラダンス、ふくろ祭り、よさこい、阿波踊りなどなど、地域ごとに行われていたものに、新たなつながりが出て、豊かなものになりつつあると感じています。

近藤:これからさらにトキワ荘の再現(トキワ荘マンガミュージアム)や、「ハレザ池袋」での宝塚や歌舞伎の公演、西口公園の野外で楽しむクラシックなどが加わり、一層楽しくなりますね。

IKEBUSで回遊性が生まれる

吉岡:4つの公園を巡回する意匠を凝らした低速の電気バス(EV)「IKEBUS(イケバス)」の運行(2019年11月開始)で、地域の回遊性が高まるのは楽しみです。

新たなまちのシンボルとなる電気バス「イケバス」(写真:豊島区)

高野:渋谷のような大資本による開発ではなく、多様性、つまりごちゃごちゃ感がある。それが池袋の特色です。文化とはにぎわいをつくることであり、にぎわいの中に必ず文化があります。

実は、「ハレザ池袋」は8つの劇場という箱の中で完結するのではなく、舞台や映画を鑑賞した方がまちに繰り出していって、その余韻を楽しんでほしいとの思いで開発をしています。

近藤:それはとてもいいですね。

高野:建物の並びにはアニメの総本山「アニメイト」があります。平日1万人、土日は2万人もの若い女性が訪れて、ファン同士の交流が盛んに行われています。ハイカルチャーとサブカルチャーが混ざり合うのもまた、池袋ならではの風景になるでしょう。

文化の拠点である劇場の建設とともに、力を入れてきたのが公園の整備です。3年ほど前にリニューアルした南池袋公園には、たくさんの親子連れが訪れるようになりました。そして、11月にリニューアルオープンする池袋西口公園に加え、現在、造幣局跡地に豊島区で最大の公園を建設中です。ここは、災害時にはヘリポートとなる防災公園として活用され、また、日常はカフェのある新たなにぎわいの拠点になるよう整備を進めています。

新たな池袋保健所に隣接する敷地にはキッズ・パークを整備し、イケバスのデザイナー、水戸岡鋭治氏デザインによるミニトレインを走らせるほか、ユニバーサルデザインのさまざまな遊具を配置して、子どもたちの夢の後押しをしていきます。

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