最短で「簿記資格を取りたい人」が知るべき要点 人気講師が伝授する「独学で合格するコツ」
学習する際、テキストの1つの項目は必ず通しで一気に読んでください。そして1つの章を読み終えたら、その部分に該当する問題演習をしてください。
使用する問題集はどんなものでも構いません。簿記は記録ツールですから、自分の力で使いこなせるようにならなければ意味がありません。そのためのアウトプットとして問題演習を積極的に行いましょう。
簡単な仕訳なら、その都度頭で考えなくても反射的に出てくるくらいのレベルにまで持っていくことが目標です。最近では、問題集のほかに、仕訳アプリを利用した問題演習も可能です。自分が使いやすいものを活用して、学習を継続しましょう。
効率的な学習方法
仕事や家事、学校に通いながら簿記の学習時間を捻出するのは大変なので、土日などに集中して勉強するつもりだという方もいらっしゃるでしょう。しかし、普段の忙しい生活の合間にも、5分や10分のコマ切れ時間があるのではないでしょうか。このスキマ時間を有効に活用することこそが、実は合格への近道です。
通勤電車の中、夜寝る前などのまとまった時間以外にも、スキマ時間は突然やって来ます。ランチで入ったレストランで料理が出てくるのを待つとき、病院の受付で待っているとき……。
「簿記はスポーツだ」ともいわれています。スポーツでは体の使い方を覚えたら、後はひたすら体に刷り込み、自分の体から反射的に出てくるようにします。会計記録のツール(道具)である簿記も、それは同じです。
学習したことを記憶にとどめ、自分のものとして使えるようになるには、地道な練習が必要です。ゆえに、スキマ時間はチャンスです。スキマ時間を繰り返し学習の時間に充てることができれば、確実に効果が出ます。
テキストの内容を完全に理解したら、日商簿記3級の検定試験に合格できるでしょうか。
残念ながら、そうではないのです。日商簿記3級の検定試験は大きな問題5問で構成されており、そのボリュームはかなりのものです。2時間という制限時間内で100点中70点以上得点できれば合格ですが、合格点に達するには、かなりの訓練が必要となります。でも、決して不安に感じることはありません。
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