最短で「簿記資格を取りたい人」が知るべき要点 人気講師が伝授する「独学で合格するコツ」

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人気の資格の1つでもある簿記。独学でも最短距離で効率的に合格するためのポイントを紹介(写真:CORA/PIXTA)  
人生100年時代、1つの会社、1つの事業でキャリア形成するのでは収まらなくなった現在、転職、独立などに役立つ資格が人気となっています。
その中でもとくに人気なのが簿記です。なぜ、簿記が人気なのでしょうか。また簿記資格の取得に必要な勉強方法について、『ゼロからスタート! 高井薫の簿記1冊目の教科書』より解説します。

簿記は経理だけに必要なスキルではない

簿記を学習すると、会計の基本がわかるのはもちろんですが、さらにビジネスパーソンにとって有用なスキルが必ず身に付きます。例えば、会社のお金のしくみが手に取るようにわかるようになります。売り上げ、コスト、利益の生み出され方とそれぞれの関係が理解できるようになるからです。

そして、「資産」「資本金」「買掛金」などの会計用語が理解できるので、経済ニュースなどをより深く理解できるようになります。さらに、会社の財務諸表(損益計算書や貸借対照表) を読めるようになるので、株などの投資に必要な分析力も身に付きます。

もしかすると、「自分にはムリかも。数字は苦手だし……」と思っている方もいるかもしれません。しかし、そう身構えることはありません。「日商簿記3級」のレベルは、それほど高度なことは要求されません。少なくとも、数字が苦手だ、得意だという数学的素養については、まったく関係ないとさえ断言できます。実際、3級の合格率は40%以上です。

また、日商簿記3級の検定試験は、年に3回(6月・11 月・2月)もあります。ほかの資格試験に比べてもチャンスは多いですね。

一般的に日商簿記3級に合格するために必要な学習時間は、70~100時間が目安といわれています。そのため、自分が勉強用に捻出できる時間が1日にどのくらいあるかを考えて計算すれば、いつの検定試験を狙えるのかがわかります。

簿記3級レベルは学習を独学で進めていこうと思っている方が多いと思います。そこで、最短距離で効率的に合格するために、独学で進める際のポイントをお伝えしていきましょう。

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