ファッション先端の街で見る「クルマの装い」 自動車の専門家がトレンドチェックに挑戦!
僕の本業は「自動車ジャーナリスト」。「自動車評論家」と呼ばれることも多い。
それは確かだし、24才のときから今に至るまでクルマを中心にした仕事をしてきたことも間違いない。
……が、30代半ばを過ぎた頃から、直接クルマとは関係ない仕事も増えてきた。
旅とかファッション関係の仕事が舞い込むように
とくに、旅とかファッション等に関係する仕事があちこちから舞い込むようになった。
僕が旅好きでファッションも好きらしい……と、 多くの方々が思っていたということなのだろうが、うれしいことだった。
かつてはクルマ業界でも、PR誌に手間もお金もかけていたが、その関係の仕事も多かった。
画期的メカを組み込んだ新型車の耐久試験とPRを兼ねた「世界1周の旅」の打診もあった。
もちろん「やります!」と返事したのだが、折から、貿易摩擦による関係悪化から、オーストラリアを走ることが問題視され、企画はキャンセルされた。残念だった。
PR関係だけではなく、純粋に雑誌等の企画としての旅の仕事も多かった。
旅の仕事は当然時間がかかる。1週間で終わるものもあれば、1カ月を要するものもある。だから、スケジュール調整が一仕事。でも、好きな仕事だから、なんとかやりくりして時間を作った。
そんなことを続けているうちに、エッセイというか、散文詩というか……同行のカメラマンが撮った写真に、僕が短い文章を付けたカレンダーや単行本がでるようにもなった。