情報の集め方がイケてない人は仕事ができない 取捨選択していけばやがて本質に近づく

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「仕事では論理を重要視するべきで、本能や勘を働かせてはいけない」と考えている人は多いだろう。しかし勘は多くの場合、過去の経験に裏付けされて自然と取捨選択された結果であり、それほど非科学的なものではないというのである。

むしろ斬新なアイデアや発想は、勘を大事にする「右脳人間」からこそ出てくる確率が高いということ。失敗から学び、経験に基づいて大胆な仮説を立て、自由に発想できる人間だからこそ、ユニークでオリジナリティーに満ちたアイデアを導き出せるというのだ。

そこで本書では、クリエイティブな発想をするために必要な情報収集と整理術、さらにはそうした情報を発酵させ、アイデアを生み出す方法論を考察している。

今回はその中から、「情報の集め方」についての考え方をご紹介したい。

ユニークなアイデアを生むための情報

著者にとっての最大の情報収集法は、まさにアナログそのもの。人に会って会話をしたり、インタビューをして話を聞いたり、議論を戦わせることこそ重要だと考えているからだ、

なぜならそうすれば、差別化できる情報を入手できる可能性が高くなるから。また、他人との議論をすることでいろいろな情報がこなれていき、それが新たなアイデアに結び付く可能性も高いから。そうすれば、「ひらめく」可能性も高くなるわけだ。

ちなみに情報収集の過程は、決してつまらない地道なものであってはならないのだという。いってみれば、それ自体が想像力を刺激する、楽しい、創造的な作業でなければいけないということである。

いわば著者は情報収集という行為を、あくまでもアイデア創出のための方法論と位置づけているのだ。

ユニークなアイデアを生まない情報には、意味がない。その意味では二次情報も、それはそれで重要な情報ではあるが、情報に踊らされてしまっては活用することはできない。だから、自分の感性を信用して、貪欲に、しかし気楽に情報に接するのがいいと思っている。(58ページより)

アイデアをひねり出そうというとき、外に出たり人と話したりするのではなく、パソコンの前でネットサーフィンをして考える人も少なくないだろう。そうした方法を全面的に否定する気はないにせよ、そうした方法にはやはり限界があると著者は言う。

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