子どもを叱り続ける"負の日常"から抜ける方法 意味がない「ルーチン」はこうやってやめる

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筆者はこれまで、「子どもを叱り続ける人が知らない6つの原則」として、以下のことをお伝えしてきました。

【第1原則】―自分とまったく同じ価値観の人はいない
【第2原則】―強制されたことは、やらないか、やったとしても面従腹背となる
【第3原則】―人間には最低3つの長所がある
【第4原則】―親の成長は止まっているが、子どもは成長している
【第5原則】―「怒る、叱る、諭す」の3つを使い分ける
【第6原則】―子どもの精神年齢と実年齢は異なる

(6つの原則の詳細はこちら

通常は、これまで公開した6つの原則のいずれかに該当しており、該当する対策を取ることで、叱り続けるループから抜け出る可能性が高いのですが、平山さんには今回、第7の原則についてお話をします。それは次のことです。

なぜ自分の子どもにきつく叱ってしまうのか

【第7原則】「自分の子どもだと特別な感情が出てくる」

特別な感情が出てくると言われて、当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、その当たり前の中に、実は効果的な対策の秘密が隠されているのです。

例えば、親が子どもに勉強を教えると、たいていはトラブルで終わります。

「なんでわかんないの!」「さっき言ったでしょ!!」と親が言い、「もうやりたくない!」「うるさい!」と子どもが返して終わることもあります。どうして、親子だとこのような状況になってしまうのでしょうか。他人とは異なる、何か特別な感情が親子それぞれであったり、甘えであったりするかもしれません。

また、親は子どもが自分の分身であると勘違いしてしまい、自分の予想と異なる言動があるとイライラするのかもしれません。どのような理由にせよ、親は自分の子どもだと特別な感情が出てくるわけです。

もう1つ事例をあげましょう。

例えば、家で食事をしているときに、親が「ほら、お水こぼすから、もっとコップを前のほうに持ってきなさい」と言っているにもかかわらず、子どもが腕をひっかけてコップをひっくり返したとします。そのとき、子どもになんと言いますか?

「ほら! 言ったでしょ!!」「だから、注意したのに!!」「自分で拭きなさい!!」など、強烈な言葉を子どもに浴びせることでしょう。

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